迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

いとしさはにくしみ。

2012-12-22 22:23:58 | 浮世見聞記
国立能楽堂で金春流の「恋重荷」、そして「道成寺」を観る。

どちらも、“恋”に惑乱したあげく破滅する人間悲劇。


恋と恨みは、つねに紙一重。

どんな賢者も、この魔力の前には、たちまちにして愚者となり果てる。


打ち勝つ術など、ありはしない。



世の中、これほど愚かな恐怖はない。
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