まだ頭が冴えてゐる午前中のうちにと、今年に創った手猿樂の型を、書き散らしのメモから清書してまとめる。
……それにしても、語彙力と表現力と、字の拙さには我ながら笑ふ。
しかし、これは私にしか解讀できない“ヒミツ文書”と思へば、いやいや上出来じゃて。
昼からは、今年はなにかと御縁のあった池上本門寺へ、ぜひ今年の内にと御礼参り。
十月に御會式を見物し、それ以来のお参りだが、その間には目まぐるしくオモシロいことがあって、しかしそのおかげで氣持ちも固まり、安定して前を向いて、早いもので今日に至る。
ただただ、感謝のみ。
参道沿ひの生花店では、歳神様を迎へる準備に活氣づいてゐた。
子どもの頃とはまた違った年越しの高揚感に、しばし浸る。
その一方で、やたら氣の早いショーバイ人も。
オニがせせら笑ひさうだ。
新幹線の驛は、地方への帰省者たちなどで大賑はひなり。
こんな時期に新幹線など絶對に利用しない私だが、驛でその光景を傍觀してゐるのは、結構好きだったりする。