迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

歳神迎景。

2023-12-29 18:30:00 | 浮世見聞記


まだ頭が冴えてゐる午前中のうちにと、今年に創った手猿樂の型を、書き散らしのメモから清書してまとめる。



……それにしても、語彙力と表現力と、字の拙さには我ながら笑ふ。

しかし、これは私にしか解讀できない“ヒミツ文書”と思へば、いやいや上出来じゃて。


昼からは、今年はなにかと御縁のあった池上本門寺へ、ぜひ今年の内にと御礼参り。



十月に御會式を見物し、それ以来のお参りだが、その間には目まぐるしくオモシロいことがあって、しかしそのおかげで氣持ちも固まり、安定して前を向いて、早いもので今日に至る。



ただただ、感謝のみ。


参道沿ひの生花店では、歳神様を迎へる準備に活氣づいてゐた。



子どもの頃とはまた違った年越しの高揚感に、しばし浸る。



その一方で、やたら氣の早いショーバイ人も。



オニがせせら笑ひさうだ。


新幹線の驛は、地方への帰省者たちなどで大賑はひなり。



こんな時期に新幹線など絶對に利用しない私だが、驛でその光景を傍觀してゐるのは、結構好きだったりする。











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