迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

この日を待っていたぞよ。

2019-07-25 16:12:32 | 浮世見聞記
晴天、熱射、蝉の聲──いかにも“夏”なこの日を待ってゐた。熱中症になってくれと言はんばかりのこの陽気に、打ち勝つ飲み物を試したくて!さう、『あまざけ』。江戸時代の人々は、夏バテの防止に冷やしたあまざけを好んで飲んでゐたと云ふ。昔の人々のありがたい知恵に、いまこそあやからん。缶の底に、米麹がのこる。お汁粉缶の小豆や、具入りスープ缶のそれと、同じ宿命じゃ。されど、今夏はあまざけで暑さを凌 . . . 本文を読む
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