迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

伐って接ぎ木をいたさねば明日の道が拓けませぬ。

2019-05-31 23:40:07 | 浮世見聞記
ダメかな、と落胆してゐた事柄に、思いもよらぬ方角から接ぎ木となる事柄を見つける。待ってみたり、動ひてみたり、いろいろやって、道を見つけ出す。道は必ず、どこかに通じてゐる。ただしその距離は、とても永い。下ったり、下ったり、やっと少し上ったり。諦めたのは縁がなかったから。見つけたのは縁があったから。ただし、駆け出すのは何事におゐても危険なり。近頃は、道に平気で細紐を張ることが流行っているからの。 . . . 本文を読む
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