今年もこれからどんな事態が訪れるかを予感させる、そんな天気の一日。うっかりしてゐると、とんだ被害者になりかねない。洪水と渇水が、いちどにやって来るのがいまの御代。駅の燕も、今日はさすがにヒナの餌を求めに行くわけにはいかず。天候のよろしかざる時は、動かぬに限る。──さうも言っていられない?それは、おのれで勝手にさうしてゐるだけじゃ。とりあへず、濡れさへしなければよい。水さへ差されなけれ . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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