明けましておめでとうございます

ブログの更新もできないまま、あっという間に今年も3日。
細々ながらも、日々のアブクを留めていこうと思ってますので、よろしくお願いします。

さてさて、年末は掃除に明け暮れ、おかげでぎっくり腰に。日頃のツケがドカッと落ちてきました。
が、腰の痛みを押して掃除していたら、またまたぎっくり腰に…。どこまでも学習しませんね。。。
そのため、元旦は家の中でつかまり歩きで過ごし、気合いで腰の痛みを乗り切った昨日は歌舞伎座へ。

60分の1の幸運で入手した（らしいです）「歌舞伎座さよなら公演　古式顔寄せ手打式」を拝見しました。
歌舞伎座の前は関係者と思われるなにやらゴージャスな紳士淑女が列をなしていましたが、その中に「あ、歌舞伎会の人なのね。観覧券が当たったお仲間ね」という人たちもちらほらいて、私もその列に紛れ込みました。
ふわふわとした足取りでロビーに入ると、松竹関係者や役者さんの奥様方がずらりとお出迎え。私の目の前を、寺島純子さんが扇千景さんの方に向かって歩いて行きましたよ。
3階へたどり着くと、お正月飾りが見られたものの1階2階の華やかさは一段落していました。
「手打式」は圧巻でしたね。
歌舞伎座の舞台にずらりと並んだ役者さんたち。200人くらいの役者さんたちが揃ったそうですが、又五郎さんや猿之助さんの姿を見つけたときには、思わずじんわりと目頭が熱くなりました。
ここほんの数年歌舞伎座に通うようになった私には想像できませんが、たくさんの人たちのたくさんのたくさんの思いを抱えてきた劇場だったんだなぁと思うと、その劇場の終わりの式の片隅に参加させていただいたことの幸せを噛み締めました。
休憩の後は、「歌舞伎座を彩った名優たち」という記録映画の上映と、芝翫さん、富十郎さん、藤十郎さんによる舞踊「老松」を拝見。
お土産にお饅頭をいただきました。



ところで、５月に歌舞伎座で行われる富十郎さんの「矢車会」のポスターを見てちょっと興奮しましたよ。
昼の部の「勧進帳」の弁慶に富十郎さん、富樫に吉右衛門さん、義経に鷹之資くん、弁慶の後見に錦之助さんでしたよ。これはぜひ見たい！

さて、今日3日は国立劇場へ。お目当てはもちろん團十郎さんの「象引き」です。
が、初日の劇場は役者さんたちの鏡開き、太神楽、獅子舞などの催し物が盛りだくさん。開演前も幕間も大忙しでした。
「象引き」は團十郎さんの元気な姿と変わらない声を聞いて満足してしまったんですが、対する三津五郎さんの公家悪も良かったですね。脇を固める亀三郎さん・亀寿さんが悪の華を添えていました。
パンフレットの「思い出の舞台」には過去の「象引き」の写真が載っていましたが、二代目松緑さんが演じた箕田源二猛から感じるおどろおどろしさのようなものは無く、明るく大らかでお正月に相応しいほのぼのとした「象引き」でした。
「十返りの松」は成駒屋さん勢揃いの舞踊劇でした。橋之助さんのお子さん3人が活躍。天皇陛下御即位二十年を記念したお祝いの舞踊のようですが、踊りはよく分かりません…。
「競艶仲町」（いきじくらべはでななかちょう）は南北47歳のときの作品の復活上演とのことですが、ちょっと詰め込み過ぎの感が否めないかなぁ。福助さんの二役はどちらも良かったし、三津五郎さんの真面目な侍役も素敵でしたが、2時間程では筋を追いかけるのが精一杯でした。



さてさて、歌舞伎で幕を開けた2009年。
牛のようにのんびりゆっくりと、明るく笑って過ごす一年にしたいですね。