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「心はどうして生まれたか」・・・を知る本

2012年06月01日 | 読書・映画・ドラマ
紹介 : 人の心は遺伝と環境の両方に依って育まれています。 ここでは遺伝学や進化論、動物学の立場から解説された本を紹介します。環境の影響を重視する心理学の本は少なめですが、次の機会にします。

はじめに : 最近、よく共感力が強調されるようになりました。これが社会で生きる人々にとって非常に大事なものであることは間違いありません。しかしこれが人間だけのものではないとすれば、性善説や性悪説で割り切れない「人間の社会性」が存在していたことになりそうです。

社会と行動の関わり

  利他行動は遺伝子によって伝えられた。  
     「心を生みだす遺伝子」 ゲアリー・マーカス著。
     「人間の本性を考える上中下」  スティーブ・ピンカー著。

  利他行動により、多くの子孫を残す者が選択された。
     「生物の社会進化」 ロバート・トリヴァース著。

  進化が利他行動や共感を育んだ。
     「進化と人間行動」 長谷川寿一共著。
     「心の進化」 松沢哲朗・長谷川寿一編。
     「人間性の起源と進化」 西田正規共著。
     「進化ゲームとその展開」 佐伯胖共著。

脳と心の関わり

  ヒトの知能は徐々に重なるように発達した。 
     「心の先史時代」スティーヴン・ミズン著。

  知能は遺伝子の筋書きに、刺激が作用して完成。 
     「発達心理学の基本を学ぶ」 ジョージ・バターワース共著。
     「人間発達の認知科学」 A・カミロフースミス著。

  他者の理解(共感)には高い知能が必要。 
     「なぜ『まね』をするのか」 明和政子著、洲。


進化と身体の関わり

  脳の巨大化と一夫一婦制はサバンナで生まれた。 
     「人類の起源と進化」 R・ルーウイン著。
     「図説人類の進化」 デビット・ランバート著。
     「人類がたどってきた道」 海部陽介著。
     「先史時代と心の進化」 コリン・レンフル著。
     「人類の進化」 植原和郎著。
     「ヒトはいつから人間になったか」 リチャード・リーキ著。
     「人間の由来 上下」 河合雅雄著。
     「人間性はどこから来たか」 西田利貞著。


進化と遺伝子の関わり

  遺伝子に進化の痕跡が埋め込まれている。

     「遺伝子で探る人類史」 ジョン・リレスフォード著。
     「イブの7人の娘たち」 ブライアン・サイクス著。


霊長類に進化を見る

  ヒトとチンパンジーの遺伝子は1.2%しか違わない。 
     「新しい霊長類学」 京都大学霊長類研究所編。
     「チンパンジーおもしろ観察記」 西田利貞著。
     「利己的なサル、他人を思いやるサル」 フランス・ドゥ・ヴァール著。
     「森の隣人」 ジェーン・グードル著。


驚きの進化

  進化の謎に迫る。

     「生命進化8つの謎」 ジョン・メイナード・スミス著。
     「生命と宇宙を語る」 スチューアト・カウフマン著。


共感に感動する

  動物もヒトも共感することが出来る。 
     「共感の時代へ」 フランス・ドゥ・ヴァール著。

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 履歴 : 2011/02/09作成、読書会で使用、2012/04/23配列変えて投稿。











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