カフェリブロ 作家養成ゼミ 

数々の新人作家を生み出した経験から、今度は書店の経営する池袋のカフェリブロから新人作家を育てようとするプロジェクトです。

「わん☆くら」(主婦の友社)を刊行し、作家デビューした粥川みどりさんからコメントが届きました。

2007年11月09日 | 作家養成ゼミ

 

10月下旬に「わん☆くら」(主婦の友社)を刊行し、

作家デビューした粥川みどりさんからコメントがきましたので、 ご紹介いたします。

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カフェリブロ作家ゼミに参加して。

 

「どえりゃぁトコに来てまったがね。私、でら、浮いとるでかんわ(注:とても場違いな所へ来てしまったわ。私、すごく浮いてるよね)」 こんな名古屋弁バリバリの心の声が、口から飛び出しそうになるのを無理やり押し込めて、カフェリブロ中央の大きなテーブル席へ座りました。

 

店内にはアップルシード・エージェンシーの鬼塚社長、リブロの石川部長をはじめ、各出版社・取次・書店・メディアの尖鋭がオブザーバーとして参加され、こころもち室温も上昇。

 

どこからかほのかに漂う香水の香りをうっとり嗅ぎながら、全身から柴犬の匂いをまき散らしながら、ゼミの開始をドキドキしながら待っていました。  

 

第1回目は本にしたい企画を作家志望本人がプレゼンする形で始りました。さすがにどの企画も、なるほどこんな切り口があったのかと感心するものばかり。本になったら面白いだろうな、と単に傍聴している時はよかったのです。

 

ついに「わん☆くら」の番となりましたが、日頃犬と遊ぶばかりで社会から遠ざかったいたオバサンが、人前でうまく話せるわけはありません。「自分が読んでみたい犬の小説を書いてみました。動物が好きな人や若い人に読んでもらいたい」というようなことをぐだぐだ。それなのに編集の方からはプロとしての講評、リブロ各店の店長には現場ならではの本音をお聞かせいただいて嬉しい限りでした。

 

また、回を重ねるごとにわん☆くらのプロモーション企画や装丁、帯デザインの提案もあり、本づくりの醍醐味を一緒に味わうことが出来たのも魅力でした。なかでも驚いたのが、書店における実態について。1日200〜300点近くも新タイトルの本が出版されていて、売れないと最短2週間程度で返品される場合もあるそうです。さらに、いい本と売れる本が違う場合もあるとお聞きしました。いまやベストセラーはつくられる時代なのかもしれませんね。

 

他の作家さんの本の進捗状況も楽しみで、あっという間にいつも終了の時間になっていました。このゼミに参加させていただいて、熱意ある作家仲間と知りあえたこと。なにより、わん☆くらという本を世に出すことができ、作家養成ゼミの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

 

 粥川みどり


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