カフェリブロ 作家養成ゼミ 

数々の新人作家を生み出した経験から、今度は書店の経営する池袋のカフェリブロから新人作家を育てようとするプロジェクトです。

高木敏光氏の作家養成ゼミ

2007年12月21日 | 作家養成ゼミ

14日に行なわれたゼミ第6回の補足です。

前回のブログで、『「海外でも通用する、この日本のコンテンツを小説として世界へ発信しよう」そんなことを企んでいます。』と書きました。

その版権エージェントというのは、タトル・モリ・エージェンシーという会社のことです。日本の出版権を世界へ、又は世界のコンテンツを日本へ、売る会社です。

私も、以前はイングリッシュ・エージェンシーという版権エージェントの会社に勤めていました。当時はライバル関係でした。

タトルは角川書店刊「リング」の版権を海外へ売り、成功を収めた実績があります。そんな会社なので、過去のライバル意識に関係なく、先週行なわれたゼミに参加していただきました。

そこで、海外にも人気のある高木敏光作品をどう海外へ売り込むかのプランをだしてもらい、それについてディスカッションしました。世界へ発信するための突破口をひらこうとしているのです。

またオンライン書店のアマゾンも招きました。そこでどう売り上げていくかのプランもディスカッションしました。アマゾンのビジネス書担当の方やバイヤーの方から、在庫の確保と、宣伝するタイミングの重要性といった具体的な話があり、大変参考になりました。

ちなみに小説「クリムゾン・ルーム」はゲームのノベライズではありません。
-------

お知らせです。

12月20日にゼミ生の高木敏光氏の「クリムゾン・ルーム」がニンテンドーDSから発売されました。PC版とはまた違った謎があるようですので、既にプレイしたことのある方にも、初めての方にもオススメです。

はまりますよ。


作家養成ゼミ第6回開催

2007年12月17日 | 作家養成ゼミ

12月14日に、作家養成ゼミの第6回(補講1回目)を開催しました。

今回は、大きなトピックが4つ。
第1に、
本山勝寛氏の「お金がなくても東大合格、英語がダメでもハーバード留学、僕の独学戦記」が発売されましたので、
その売行き状況の報告がリブロからありました。
発売一週間で、リブロの学参部門で1位になりました。
休憩中には、本山氏のミニサイン会も催され、
一人一人に丁寧にサインを書いていたのが印象的でした。

第2に、
川村よしえ氏のブックカバーブックが学研から発売されることが決定。
そこで、本の大きさ、デザインなどについて、
ディスカッションがなされました。
今後も詳細が決まり次第、このブログでも紹介していきます。

第3に、
高木敏光氏の作品です。
彼の作った5億アクセスを誇るゲーム『クリムゾン・ルーム』は、
85%が海外からのアクセス。
とくに、ヨーロッパや中国、ロシアでの人気が高いのです。
「海外でも通用する、この日本のコンテンツを小説として世界へ発信しよう」
そんなことを企んでいます。
アマゾンと版権エージェントの方をお招きして、意見を伺いました。

カフェリブロで行なわれているこのゼミに、
オンライン書店のアマゾンという、
ライバルを招くことは躊躇がありましたが、
リアルとオンラインでいかに共同で販売していくかを考える上で、
大変意味があったと思います。

そして第4に、
加藤秀視氏の「『親のようにならない』が夢だった」が、
1月中旬に発売されます。
それに先立ち、表紙のデザインについての意見の交換や、
多数決もとられました。
詳細は次週ブログでアップ予定です。

この後も続々と、カフェリブロから
新しい作家がデビューしていきますので、
皆さまの応援よろしくお願いいたします。

-------------------------
さて、本山勝寛著
「お金がなくても東大合格、英語がダメでもハーバード留学、僕の独学戦記」
発売記念、トークショー&サイン会が開催されます。

日時:2008年1月6日(日)18:00~19:00
場所:リブロ東池袋店
費用:2000円(ワンドリンク付)
参加申し込み:リブロ東池袋店(03-5954-7730)へ直接お電話してください



本山勝寛著作、第一週目の売上結果。リブロ学参部門堂々第一位。

2007年12月13日 | 作家養成ゼミ
本山勝寛著「お金がなくても東大合格、英語がダメでもハーバード留学、僕の独学戦記」の、第一週目の売上の結果が出ました。なんと、なんと、リブロ系列店での学習参考書部門でいきなり第1位になりました。

その結果を本山君はこう言っています。
「たとえ小さな井戸でも、トップに立つことが次につながる」
(本山氏のブログより抜粋)

------------

写真は、前回ブログで紹介したBidan2008年1月号の記事です。
他の作品でも、雑誌などで紹介されている記事を見かけましたら
コメントやメールで、お知らせいただければ嬉しく思います。

カフェリブロ作家養成ゼミ第2期生、募集開始

2007年12月12日 | 作家養成ゼミ

12月14日に作家養成ゼミの補講第一回目が行なわれます。
通算すると6回目。

2月15日と3月21日には、第二回と第三回の補講があります。
そして、最後のゼミの後、
第1期を締めくくる、パーティーを開く予定です。

これと同時に第2期カフェリブロ作家養成ゼミの募集も開始。
既にいくつかの応募がありました。
今回はそのなかで、選考を通過した一人を紹介します。

その人はある版元のカリスマ編集者で、
作家に転向するために今回応募してきました。
ミリオンセラーを4冊、10万部以上を2冊手がけた凄腕。
私も個人的にとても尊敬している人のひとりです。

既に彼女は、会社を辞め自分の退路を断ちました。
そしてフィクションを書き始めています。
彼女は本気です。
もちろん私達もそれに輪をかけて本気。
この作品が“売れる本”になることを確信しています。

2期生募集の方法はこちら
どしどし応募して下さい。
ちなみに選考にはお金を徴収しています。
これは、それだけ選考に力を入れているという意味。
たくさんの応募作品を読み、選考することは、
とても手間と時間のかかる作業です。
その点は、どうぞご理解ください。

-----

須田幸子著「そして、涙は海になる」
いくつかの雑誌で紹介されました。
「サーフィンワールド」2007年12月号
「Fine」2008年1月号
「BIDAN」2008年1月号
です。
以前のブログで述べたとおり、
須田幸子さんのお母様やご友人達の活動もあり、
徐々に世間で注目されてきています。
写真の「Fine」のように
様々な人が須田幸子さんの思いを伝えることに
協力してくれています。
本当に有り難いことです。

今後も、雑誌や新聞で取り上げられたものは、
このブログでも紹介していきたいと思います。


本山氏著作店頭にならぶ

2007年12月04日 | 作家養成ゼミ

やっと、本山勝寛著
「お金がなくても東大合格、英語がダメでもハーバード留学、僕の独学戦記」が、店頭に並びました。
画像はリブロ池袋店での陳列の様子です。

非常に大きく展開していて、リブロの意気込みを感じます。
嬉しい限りです。
しかし、それだけではありません。
版元のダイヤモンド社は、規模でいうと中堅かもしれませんが、
ビジネス書の分野では大手です。
多くの書店では「常備」という形で、ダイヤモンド社専用のコーナーを設けていますし、
営業力もあると思っています。

今回はそれに加えて、
留学時代から人気のある本山氏のブログ、
カフェリブロからデビューしたことによる話題性、
そして、12月4日発売の日経新聞朝刊の書籍広告
の力が加わります。


発売から1週間後の時点で、消化率が10~15%に達すれば、
ひとまず“成功”と言えるでしょう。
出版社が増刷を検討する基準が、大体上記くらいなのです。
今後の売行きに注目していてください。

------------------------------

さて、弊社の発行するメールマガジン
「出版プロジェクト・物語小説編」
「出版プロジェクト・ビジネス書編」
では、著者のインタビューや新刊情報をお知らせしています。

昨日配信した号では、「わん☆くら」の著者、
粥川さんのインタビューが掲載されました。
ブログをご覧の皆さま、
この機会に是非こちらからご登録をお願いします。
バックナンバーもご覧頂けます。

11月22日の新文化にて作家養成ゼミが取り上げられました

2007年12月02日 | 作家養成ゼミ

11月22日、出版業界紙である新文化にて、作家養成ゼミが取り上げられました。
私たちの“書店から作家をデビューさせよう”という取り組みが、
新文化に認められて、本当にうれしいです。
業界での注目度がこの号の、
1面全てがカフェリブロの記事であるということに表れていると思いました。

以下にその内容を抜粋します。

--------------------------------------

リブロとアップルシード・エージェンシー「作家養成ゼミ」
【本を生む過程にどこまで関われるか?】

リブロと作家エージェントのアップルシード・エージェンシーが6月から東京・東池袋店のカフェで展開してきた「作家養成ゼミ」は、
「書店が売り手の領域を超えてコンテンツの制作にどこまで関われるか」
「書店のブランディングとは何か」を考える貴重な機会だった。関係者の言葉などをまとめた。

(以下本文)

アップルシード・エージェンシーの鬼塚忠社長の提案にリブロの石川部長が「やりましょう」と即答したことから話は始まった。
エージェントは作家や作家の卵と密着し、出版社とも交渉を含めて接する機会が多いが、書店との直接的な関係は薄い。
「出版社が初版を絞る理由として『装丁がダメだから売れないと書店に言われた』というのが多い。
何を言ってる、どこが悪いとこっちは思う。それなら一度、書店を交えてみたいと考えたのが発端だった」と鬼塚氏は語る。
一方、「鬼塚さんの提案が、以前からの自分の思いと合致した」と石川氏。
それは「著者と独自の関係を結ぶ書店でありたい」「他がやらないことをいの一番にやる書店でありたい」の2つ。
アップルシードがサイトを通じて公募、または声かけしたなかから12人が集まり、ゼミがスタートした。

(中略)

毎回の議論が活発だったこと。
これがゼミの一番の成果だ、一つ一つの出版企画に書店が意見するうえに、
その他の著者候補や同業他社である出版社までが意見を述べるという会議は、そうは見られない。
だからこそ、課題も数多く浮上した。

(中略)

商品を扱うリブロ側にとっては、書き手にとっての「作品」にどこまで踏み込めるかというのも大きなテーマだった。
最後に単行本となるときに、どんな評価を与えるか。
当初は星印の数などで示す案もあったが、
最終的には「初回の希望仕入れ部数」をゼミに参加した各店の店長、商品部(チェーン合計)がそれぞれ書き入れた紙を出席者に配布した。
ゼミのなかでは忌憚なく意見するが、最後に書店が主導権を持つのは「その本を何冊仕入れ、売りたいか」だからだ。

(中略)

それぞれの思いが交錯しながら第一期を終えた作家養成ゼミだが、これは前例のないことに取り組んでいるからである。
石川氏と鬼塚氏は「1回目より2回目、3回目と右肩上がりにいいものにしていくことが大事」と長期的な視野を持っている。
また、「リブロだけでは限界もある」(石川氏)と、第2期からは他書店からの参加も募ることも決めている。