カフェリブロ 作家養成ゼミ 

数々の新人作家を生み出した経験から、今度は書店の経営する池袋のカフェリブロから新人作家を育てようとするプロジェクトです。

アスコムの事業停止について思ったこと

2008年02月27日 | 作家養成ゼミ
12人中12人の作家デビューが決定した第一回作家養成ゼミ。
残すところあと1回の補講というところ。
ここで思わぬ局面を迎えました。

アスコムが事業を停止したのです。
詳しい情報は新文化や各種ニュースサイトで取り上げられているのでご参照ください。
ご存知のとおり、第一期作家養成ゼミの別所謙一郎氏はアスコムからの出版が決まっていました。
原稿も書きあがり、装丁などの打ち合わせも予定されていましたが、全て白紙に戻ってしまいました。
今後の見通しはまだ立っていません。
出版社が倒産、営業停止になった場合、その状況を打開するのは至難の業。
しかし、ここからが作家エージェントの本領発揮といえるかもしれません。
私達は別所謙一郎氏の本を出す方法をこれから模索していきます。


このところ自費出版社では、碧天舎、新風舎、
一般的な出版社では草思社が相次いで倒産しました。
NHKのニュース番組によると、2007年で1000万円以上の負債を抱えて倒産したのは66社にのぼるそうです。
出版社というと華やかなイメージを持つ方も多いと思いますが、このように非常に厳しい世界だということもまた事実。
より一層身が引き締まる思いです。

第一期「作家養成ゼミ」の第7回(補講2回目)を開催

2008年02月19日 | 作家養成ゼミ

2月15日の金曜日に、第一期「作家養成ゼミ」の第7回(補講2回目)を開催しました。

今回ディスカッションをしたのは

・加藤秀視氏『「親のようにならない」が夢だった』(ダイヤモンド社)

・実藤裕史氏「落ちこぼれ社長のエクスタシー経営(仮題)」(ダイヤモンド社)

・高木敏光氏「クリムゾン・ルーム」(サンマーク出版)

・別所謙一郎氏「コネなし、学歴なし、キャリアなしサラリーマンの逆襲(仮題)」(アスコム)

の4作品です。

『「親のようにならない」が夢だった』では、加藤秀視氏から本の上梓の感想がありました。版元のダイヤモンド社からは、トークショーや今後の販売戦略、そしてリブロからは、売行き状況の発表。
今後もトークショーや感想文コンクールなどを通じて、加藤秀視氏の熱い思いのつまった「『親のようにならない』が夢だった」はたくさんの人に伝わっていくでしょう。作品の強さは著者の思い熱さで決まります。そういった意味では、今後のことを考えるとワクワクする作品です。

「ドロップシッピング」では、本のタイトルや内容についてディスカッションをしました。
今回のゼミには、「『親のようにならない』が夢だった」の写真を撮っていただいたカメラマンもいらっしゃいました。そこで、装丁に関して意見を伺いました。
周囲から“ぎりぎりイケメン”といわれている実藤裕史氏の爽やかな写真は、印象を良くするので必須だと思うのですが、どうでしょう。

「クリムゾン・ルーム」では、版元のサンマーク出版から販売戦略の発表がありました。
書店で発売される前に、インターネット上で話題を作りたいとのこと。
詳しい内容は明かせませんが、世界中からの5億アクセスを誇るオンラインゲームである「クリムゾン・ルーム」の作者が書く小説だからこそ出来る戦略でしょう。
小説「クリムゾン・ルーム」の公式サイトはこちら。
是非ご覧ください。

そして別所謙一郎氏の「コネなし、学歴なし、キャリアなしサラリーマンの逆襲(仮題)」では、原稿を読んだ人から感想を聞いた後に、構成についてディスカッションがありました。
彼のデビューが決まったのは、第一期受講生のなかで一番最後。しかし、誰よりも原稿執筆が早い。たくさんのビジネス書を読みこなす別所氏の文章の上手さ、構成力を、原稿を読んだ全員が評価していました。

ところで、第1期作家養成ゼミ発の第3作の
「お金がなくても東大合格、英語がダメでもハーバード留学、僕の独学戦記」の著者である本山勝寛氏ですが、
なんと第2作目が光文社より3月末に出版予定なのです。
さらに、「お金がなくても・・・」はもうすぐ重版がかかる予定とのこと。
そんなうれしいニュースをくれた本山勝寛氏を今後も応援していきます。


第一期性の「卒業」が近づくとともに、第二期の募集作品も徐々に集まってきました。
応募作品は、リブロの商品部長の石川氏をはじめ、渋谷店、川越店、福岡西新店、池袋店の店長たちとチェックします。
そのなかでもリブロ渋谷店の野上店長は、もうすぐ本部に異動になるそうですが、作品への洞察がするどく、彼らと今後もディスカッションを重ね、いい作品を選んでいくのが楽しみです。
第二期もご期待ください。