・・文学散歩・・
『書籍: 四世同堂』 三浦朱門著
読書会の課題本を読んで全体印象と各項のポイントとそれに対する感想を書いた。
本を読まなくても 意見交換に加われる方法の一つとして
強い印象を受けた所(*Pとする)と、その部分の感想(*Rとする)を10項目にまとめた。
全体印象 -本に対する自分の意見主張など-
世代間のGAPのあることは 頭では わかっているが、実際を知らぬ時代をすごしてきた。
幸か不幸か、兄弟の多い家族であり、また順序は その下のほうであたので、祖父母の顔も知らない。
お親父も兄弟の下の方であったので、母親側の祖父母は今なら 車で20分程度だが、50年前は、
ものすごく遠かったので、たまに来て、おとぎ話を聞いて、知っている程度である。
世代が違うと、育った社会が大きく異なり、当然
経験、価値観も大きく違うことになる。
今から、自分は 身体的。精神的に坂を急激におりている。孫(いないが年齢的には)は これから成長期に入る。
あまりに
違う価値観は生活に暗い影を落とす。
あの時の正は 今 悪になっているかも知れない。今の悪は 昔の誠だってありえる。
どう対処するのがいいのか 事例研究にしかならないが 読んでみた。
そのとき そのときに考えられる
柔軟な思考を身に付けねばなるまい。
私は 三世代までなら何とか・・・・。
項目番号1.2.3.・・・・10
*P: 記載内容(自分の言葉にかえて)
*R: 印象、感想、意見など
1.P.9
逆ピラミッド
*P: 四世同堂とは、四つの世代が、同じ家に暮らすこと。本来幸せの象徴なの だが、炭、ガス・電気、太陽エネルギーとぜんぜん
生活感が違う。
隣世代なら、何とか折り合えるが、三世代で両端のどちらかが犠牲にな る。
か、真ん中の2世代が苦労させられる。
*R: 親子、嫁姑でも生活の違いからギクシャクするというのに。私は望むべき でない、と考えるし、
そんな生活をやっていく。
2.P.14
第二の人生
*P: 女性は、50歳を過ぎても、容色を評価される。昔はなかった。女とし て生きねばならない時代だ。
男も同じ。再婚も、人間関係、仕事、 財産問題で複雑だ。
*R: 格好よく生きねばならないと思うが
私は自分らしく生きることと思っ ている。
自信ある第二の人生を目指す。前向きに。
3.P.19
ボケのはじまり
*P: 人間の脳、新しいDATAは入れても
内部再生機能が錆付いている。現 実に即した思想を生み出せない。
新しい情報の使用する場所がない。思想の骨格の成長は止まった結果利 用できなく捨てることになる。
し、興味のないのは、頭に入らない。
利用する環境を作らねば・・・。
*R: おっくうにならないこと。前向きに 行動すること。 書きながら、考え ること。 をする。
パソコンこそ その道具にしたい。身体が動くことは まず前提と考えて いるが。心身ということ。
4.P.43
親のつとめ
*P: 孫の責任を取れるのは、父母だけ、
祖父母は 補助的な役割でしかない。
最も大切な務めの中心部はやはり息子と親だけの嫁に任せて、平気でいら れる。
嫁には、仕事、や勉強などの人間関係を持ちながら基本的な子供と夫を大 切にする女であってほしい。
*R: 責任のないことには、真剣になれないようだ。
自由と責任。権利と義務。人間の人生・生活には 表と裏がある。光と影 で一対なのだ。
5.P.49
北斗七星
*P: 長男は、美術学者になり、金や権力よりも、美的な生活をすることは 生 きる目的になった。
冬の夜空をの北斗を見て育った子は、奮闘心とか 努力とか、強い意欲を 持ちにくい。
私のように、大過なく人生を終えようとしているものもいる。
三つ子の魂百までという。家庭のしつけの小さいことで決まってしまう。
ストップウォッチのように生きるか 、日時計のように生きるか、
世間並みの出世か 別のところで生きがいを見つけるか?
*R:人それぞれ、三つ子の魂百までといわれるが それも自分が決めるもので ある。
どちらでも生きられる。志あらば! われ
"己の心”に問う。
6.P.78
独立
*P: いかに死ぬべきか。遺骨はすべて海に流して 家には故人の思い出だけを 残すのも悪くはない。
*R:私もそう思っている。流動の現代、墓も要らない。どこかの寺に預けう。
私は 親のあの世での幸せを
北極星に祈っている。
宇宙の中心の星を。家の中心、俺の心の中心として親を祈る。合掌! 今日 盆!
7.P.92
家風の闘い
*P: 自分の家風を客観的にとらえてその長所と短所を抽出し、それぞれの長所 を取り入れること。
*R: 頭でわかっているが、そこまで分析できるか?
また、それを行動に移す
執念と妻の理解が・説得が・・・。
まずは意識すること。
8.P.114
貯める人と捨てる人
*P: 最低の物資は生活必要品としてストックしておく哲学。ものに対する誠実 さを教えられた。
心は、形のないものだから、行為か物による表現なしには 伝わらない。
性格や人生観の差が問題となることも事実である。
*R:勿体無いとは 何に対してか? 対象は? 食物、物品に対してはよく教 えられた。
しかし、環境に対してであったのだろうが、自分に対しても考える必要が生 じてきた。
食事を残さないことは 肥満への道でもある。
適量自分で作り適量食べよということらしいが・・・。
9.P.172
リハビリ
*P: 早朝の老人は①趣味グループ②老化と闘う③リハビリに分かれる。リハビ リは長くは続かない。
どうせ死ぬならポックリ行きたい願望。
リハビリは 若い人の負担を軽減 する積極的グループである。
*R: 80歳過ぎた義父が大腿骨の骨折からリハビリに耐え 歩けるようになっ た。
心の強い軍人であった。頑固なところも あったが さすが 日本の軍 人! 侍!
10.P.184
老人の美しさ
*P: 40代になるとあきらめるのか、度胸が決まるのか、それなりに別の目標 を見つけたのか、若い人
とは違った美しさを持っている。
*R: 40にして惑わず。これかも知れない。あきらめ80%、開き直り1 5%、夢、希望5%か?
人生は”希望と辛抱”。勇気。根気。やる気?。の三気。
11.P.202
変わる親子関係
*P: 子供が かわいげがあるが、老人になると顔をしかめる。老人の保護に は、根源的な人間愛が、必要なのである。
施設に入れる形で、合法的に棺おけに放り込むということか。ボケ老人を 抱えている人は 『いっそ事故で・・・?』と
悪魔に祈ったことのない人は いないだろう。
*R:そんなことないと言えるか?
現状で 苦労していない自分が、安全な場所に身をおき 批判できるが。
はて・・・・・・・。跡取りに生まれていれば 悪魔に祈ったかも知れな い。
人間の弱さ。自己愛の強さか?
12.P.263
終わりのはじめ
*P: 老人問題は 今から始まる ということ。
老人問題は 比較的
若い老人と高齢の老人とのいざこざであるようだ。
65歳を過ぎ80、90の親の面倒をみるのが大変だ。
*R: 自分も怪しくなりかけた時、果たしたそのとき 自分の力は、気力は 出せるか?
私は 高齢になったときは 施設でいいよ。
愛が深いほど苦しみも深くなる。
第三者に頼んでいいぞ。