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徒然なるMama’s Diary

家族とワンちゃん 飲食 健康 そして趣味の事…
その場その時に感じる色々を書き記す

「海賊とよばれた男(上)(下)」

2015年04月22日 | 
写真はamazoneより

久しぶりに 本の話です。

次男に 何かおもしろい本はないか? と聞いたら それだったら・・・
と貸してもらった。

私のように読むのが遅くても すらすら読める内容だった。

主人公・国岡鐵三が国岡商店を起業し 紆余曲折しながらも 大企業へと成長させ一生終えるまでの ほぼほぼ事実の経済歴史本。
サクサクと書かれており ドラマの視聴者感覚で読んだ感じだった。

本に出てくる国岡商店とは だれでも知っている“出光興産”のことで その創業者・出光佐三のゾクゾクするくらい美談なサクセスストーリー。

そこまで褒め称えなくても・・・ と思うことはシバシバ。。

興味深くとっても面白かったけど ちょっと気に入らなかったのは


あの“博多弁”

宗像出身だと 多分 “北九州弁”

兄弟の会話や 北九州人や筑豊人との会話が 全て博多弁になっていて 読んでいて とっても残念だった。。

あと北九州市の八幡区(やはた)の事を わざわざ“やわた”とルビ打ってるし・・・
調べると 作者が 京都の出身なので 京都の やわた と同じと思ったに違いない。。

もう一つ“天神”という地名が出てくるが 作者は 福岡市の天神のつもりで書いてるようだが 親兄弟の住いの状況・距離感からして あれは絶対に 戸畑区の“天神町”の事だと思って読んだ。

私と同様な感想を持った北九州出身者は たくさんいるだろうが その他の地域の方々からすると 本筋と関係ないので どうでも良いことだろうな~ 

だけど そこを しっかり北九州弁仕立てにしてた方が もっとイイ本になったと思うけど・・・
編集担当の方の器量が伺える

この本の出版社に 北九州出身の同級生がいるので その内あった時にでも聞いてみようと思う。。

博多弁が 嫌いな訳ではなく 明らかに北九州弁のところを 変えられて違和感があっただけで スト―リーとしては
とっても興味深かったし 主に石油を取り巻く経済のイロハが 少しだけ分かった気がした。

また 第二次世界大戦と石油との 大きな関わりも この本を読まなければ 何も知らないままだったかも。


ラストに
昭和37年に完成したスーパー・タンカー「日章丸」の 全長 291m、幅 43m

驚いた

そんなに 大きいって まったく知らなかったから・・・
無知の知。ではあるけれど 知らなすぎ 私。(一番 残念かも)

『舟を編む』

2013年02月07日 | 
写真はamazonより

最近 読んだ本の紹介です。

昨年の夏を過ぎたころ 読書好きの次男から「お母さん 今何か本読んでる? もし読んでなかったらコレオモシロいから~ お母さんが好きそうな本だと思う。。」

と紹介され その内その内と体調不良と多忙を言い訳にして ほっておいたら なんとなんと 映画化されるんだと・・・
年末に観に行った『OO7』の映画予告で紹介されていて これはまずい 映画化される前には読んでおかないと・・・

年明けから せっせかと読み進めてあっという間に読み終えた その感想・・・

次男の紹介どおり とても読みやすく私好みでした。。

なんというか ほのぼのとしていて でも物語はスピーディーに進んでいく そのテンポの良さに この作者・三浦しをんさんの才能というのでしょうか 最近の作家さん あまり知りませんが 久しぶりに“この人の他の作品を読みたい!!”と思ったのでした。。

春の引っ越しを終えて 落ち着いたら 彼女の他作品を買ってみよう~♪

三浦しをん・・・2006年夏 直木賞受賞。。

早稲田大学第一文学部演劇専修卒業→ 福岡に居たころの私の知り合いの娘さんと もしかすると同級生かも~?
「早稲田の第一文学部に入学できても この演劇専修に進めないと意味がない!!」と言っていて 1年の教養課程後の試験で演劇専修に進めた~ 良かった~~ 。」と報告があり 大喜びしていたのを思い出しました。

同級生か?もしかしたら1年先輩後輩の中。。もうお付き合いはしていませんが 彼女の娘さん その後どうしたかな~? と時々思うことがあります。。

 
話は飛びましたが とにかくこの作品 とても読み心地好いです。。
何気なく手に取る辞書が作られる過程が 物語の中で自然な形で描かれていて 違和感なく呑み込めた?というのか 
とにかく 読後感好いです。。 おススメです。。


最近の読書の傾向・・・その2。。

2011年11月15日 | 
近代の日本文学史上でも大御所中の大御所ではないでしょうか??

私は幼少の頃に見た 野村芳太郎監督の映画「砂の器」に感動した口。

最初に読んだ彼の作品は 小学校4年生の頃 図書館で借りた 『蒼い描点』。

かなり子供だった上 基本読書嫌いだった私には きわめて難解・・・ 最後まで読み終えたのか?記憶なし

清張と言えば映画『鬼畜』も観に行きましたが 小学校高学年の頃の私には 内容が衝撃的な上 若いので記憶力もいいのでしょうか 鮮明に場面場面を覚えています。。
オルゴールちっくな音楽が流れてた記憶があります。 

高校生の頃に『黒皮の手帳』が出版され 大大旋風が巻き起こり? 同級生が上下巻を買ったので 借りて読んだ記憶もあります?

その後は とくに清張と関わることもなく・・・

ただ 十年くらい前に ちょっとサスペンス系の作品にハマった時期があり 『隠花平原(上下)』を読んだ時は 私も 大人社会にどっぷりつかっており 清張の良さが十二分に伝わった気がしました。

なので「清張だったら、今の社会をどのように書くのだろう~?」 ってファンの皆さん同様つくづく思います。

40代に入ってからの私は 気持ちにゆとりが出てきたのか 結構ドラマを観るようになり 清張原作のドラマは楽しみに観てました。
特に 6年前に37型のTVを買って世間より早くデジタルデビューした上 ブルーレィを購入してからは 録画録画で大変です~~

素人評で「これは役者が上手い」とか「これは演出が悪い」とか「これは脚本だ良い」とか 小声で叫んだりしてホント楽しませてもらってます。。

なんたって 北九州が生んだ 大巨匠『松本清張』です。


という訳で 夏に帰省した時には 絶対行かなきゃ~ と


   『松本清張記念館』 

に行ってまいりました~。。

で 帰りに 長男が「清張を読んだことがないので読みたい 折角だから ここで買って帰ろう」と・・・

館の職員の方に『おススメ』を聞いたところ

この写真の「宮部みゆきさん監修の短編集がいいですよ~ 彼女の口上付きで・・・」 という訳で

上・中・下 巻 を記念に買って帰りました~~。。


とりあえず 上巻だけ購入でも良かったのですが なんで 上中下の3巻共にしたかというと・・・

ここのショップで購入すると ↓ のカバーが付くのです・・・
ファンなら当たり前に持ってるのでしょうね~~   なんかミーハーですね。


「或る小倉日記伝」も初めて読んだし やはり読むと観るのとでは違うな~~って
ドラマでは見えない人間の心理描写が良くわかる気がし 正式に清張のファンにさせていただこうかな~と

中巻の『書道教授』は読みごたえありでしたね~


近々に「蒼い描点」を購入予定。。 
 

最近の読書の傾向・・・その1。。

2011年11月07日 | 
イタリアを旅行してから イタリアふぁんになった私

私の周辺は イタリア関連の書物で溢れ返っている とは大袈裟だけど

語学関係は また別の機会に載せる事にして イタリア紀行等 時々手に取る本を紹介します。。


写真の左と中央は 田丸公美子さんの“シモネッタシリーズ”

4月にスタートしたイタリア語講座のテキストに連載を書いていた
“たまるくみこ”さんを甚く気に入り 書店に直行した私。

別に“シモネタ”が好きという事ではなくて・・・ イタリア好きを更にその気にさせてくれる
読みながら イタリアの復習をしてるような~
地図で何処の場所かと確認したり 楽しみながら読んでいる。。

田丸公美子さん 年齢は?アラセッサッ(60は伊語でsessanta)位?
当時 まだまだ日本人がイタリアに行くことが珍しかった時代からイタリア語の通訳の仕事をしてらっしゃる方で
東京外国語大学・イタリア語科を卒業するかしないか位から イタリアと日本を行き来すること・・・・大多数回

彼女が大のイタリア好きというのは当たり前 その愛して止まないイタリアの滞在経験を元に 思い出話を綴った紀行文“シモネッタ”バージョン

普通のイタリアが 良く分かる しかも無駄の無い分かりやすい言葉でサラサラ・タンタンと語ってるので 話に引き込まれ あっという間に読み終わる。。

分かりやすいと言っても簡単な文章という訳でなく この人は 本当に頭の言い人だな~
って感心するような言葉の言い回しが随所に現れ なので尚更気に入ったようです。。

彼女の本は まだ あと2冊ある 読み終わってもまた読み返してる(→歳の所為で直ぐに忘れる)



写真右の正統派の紀行文は池上英洋氏の作品

こちらも過去のイタリア語講座のテキストに連載していたものをまとめたもので 自身が撮ったカラー写真が散りばめられ分かりやすく観やすい

刊行を記念して4月号のテキストに“プレゼント”として掲載されていたので
プレゼントに応募するような面倒くさいことはせず 

本屋に行き 内容を確認。少し読んで これもまた読みやすいと納得して 即お買い上げ したのでした 

池上先生は 私がイタリア旅行に行く直前(新年)のNHKで“イタリア150周年”を記念した番組をやったときに 確か“イタリアと金”についてのくだりで解説をされてた先生だった。。

池上先生も 大のイタリア好き・・・ こちらは 東京藝術大学卒で 現在 国学院大学の文学部で西洋美術史を教えてる准教授 

彼の既存書をみると興味をそそる題名がチラホラ

『もっと知りたいラファエロ』 『恋する西洋美術史』

 私も“もっと知りたいラファエロ~~”


という訳で 出版業界の手法にマンマとのせられ 購買意欲が自然と湧いてくるあぱぱさんなのでした。。 

「尊厳死」に尊厳はあるか

2008年02月16日 | 
「『尊厳死』尊厳はあるのか」 
          ―ある呼吸器外し事件から  (中島みち)


 「射水市民病院の人工呼吸器取り外し事件」の概要説明からはじまり

 『終末期医療』のこれからと作者の考える『尊厳死』についての問題点をあげ

 『真の尊厳死とは何か』を読者自身に見つけ出してもらうための材料と

 なりうる本。


年齢的に まだまだ先のような気もするが いつそのような状況に直面しても良いように 少しずつ考えていきたいと思った。

自分自身が死に直面した時 自分自身が綺麗に死んでいくためにどうすれば良いのか?

答えは簡単だ 自分自身では何も出来ないのだから 周辺にいるものに

「どっちみち、死ぬ」と思われるのではなく 

「あとわずかの時間、何をしてあげられるか」と思ってもらわなければいけない

それは 自分が生きてきた道のラストであるのだから そう思ってもらえるよう自分なりの努力が必要だ

例えば 自分の後に死ぬであろう子供たちに 別に 媚びるように生きる必要はないが

「ああ この人(私)に残されたあとわずかな時間 最善を尽くしてあげたい」と思われるような生き方

自分としては このまま 今のスタイルを崩さず生きれば良いと そう思うのだが?

まだまだ 長いような短い道のり シッカリとした後姿を見せてれば良いと思う!

これは あくまでも子供たちに見取ってもらう時だが 死に直面する時 どうなってるか分からない

尊厳死協会とやの会員数が 年々上昇しているのも分かるような気がする
まだまだ 時間があると思い ゆっくり考えていきたい



『射水市民病院の呼吸器外し事件』について・・・

医療事件に関して 全てが犯罪とは言えないと思うが この事件に関して
作者の取材が全て事実なら
この問題となってるX医師に かなり頭にくる そう 頭にきている!!