夕暮れのフクロウ

―――すべての理論は灰色で、生命は緑なす樹。ヘーゲル概念論の研究のために―――(赤尾秀一の研究ブログ)

12月10日(水)のTW:日本共産党の「天皇制」

2014年12月11日 | 国家論

 

2014年12月11日 | ツイツター

日本共産党の皇室についての考え方は、憲法学者の奥平康弘氏などと同じのようだ。 Yahoo!ニュース - <共産党>志位委員長「天皇制の問題には手をつけない」             

   (毎日新聞)headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141208-…             「天皇制」の合理的な根拠? goo.gl/pGVTmp

 
 

<共産党>志位委員長「天皇制の問題には手をつけない」

毎日新聞 12月8日(月)18時52分配信

http://goo.gl/ienNNx

 共産党の志位和夫委員長は8日、日本外国特派員協会の記者会見で、共産党が将来の参加を目指す連立政 権について「天皇制の問題には手をつけない」と述 べ、当面見直さない考えを示した。同党は2004年の綱領改定で、天皇条項も含めて「現行憲法の全条項を守る」との方針を打ち出している。

 志位氏は衆院選で共産党が躍進した場合の天皇制への対応を聞かれ、「天皇制度を国民の合意で民主共和制に変えることを展望するが、かなり先の段階で解決 される問題だ」と発言。「私たちが参加する政権ができても、天皇制はかなり長期にわたり共存する」と語った。【田所柳子】

 

※追記

共産主義についてはよく知りませんが、その考え方としては、皇室や伝統的な法的理性に──自然法に、法の支配に──従うのではなくて、それに代えて共産党の指導によって国家国民を統治しようという考え方ではなかったでしょうか。

そうした民主集中制による共産党幹部の指導と統治が「真理」であることの、哲学の用語でいえば、共産党の政治が、国家の「概念」を実現するものであることはどのように保証されるのでしょうか。

過去の歴史で明らかになった共産党の民主集中制による政治は、人間の本性にしたがって権力の腐敗を招き、自由を損って堕落と崩壊の道を辿ることを実証しています。

それでも、現在のような自民党の不公正な政治のもとで、いわゆる「資本主義」体制下での共産党は、失業や貧困に苦しむ人たちにとっては一定の存在意義はあるのだと思います。

そもそも「天皇制(度)」という言葉自体が、自然法を理解しない憲法学者や共産主義者たちが、生きた歴史と伝統にある皇室を廃止するために、自分たちに都合の良い人工物に見せかけるために考え出した用語です。

「自由にして民主的な独立した立憲君主国家体制の政治」の概念については、これまでの論考に明らかにしてあります。

 

 

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