こころの染織

ひと針ひと針心を繕います。
第7章・・空色の種を探す旅・・・私とルナと一緒に空色の種を探すのどかな旅に出ませんか~♪

落葉の盛岡へ

2017-11-03 23:28:22 | あかりの灯る空色の家

アメリカン・ブルーです。


今日は、母の四十九日の法要で、盛岡まで出かけてきました。
私の記憶の中では、11月も中旬になると初雪の便りを聞く、
そんな少し手前の故郷は、木枯らしが始まるイメージだったのですが・・・

今日は、考えられないくらいの暖かさで、
礼服の上着を手に抱えたいほどの気温と、
風も無く、小春日和のほんのり眠くなるような穏やかな日に恵まれました。






11時半からの法要のため、余裕をもって着けるようにと、
8時半には、ルナを留守番させて夫と2人で出かけました。

今夜、各局のニュースで東北道の多発事故について報道しておりましたが、
その場所をおよそ30分ほど前に通過していたので、
事故渋滞に巻き込まれることなく盛岡へ着くことが出来ました。
確かに道路は混んでいて、
3連休の初日だね~と夫と会話しながら向かったのでした。






県庁・市役所前の通りです。
紅葉は、見頃を過ぎて、落葉が始っておりました。


お寺さんも混んで?いて、
30分刻みで、控室が用意されていました。
和尚様もお忙しい季節なのですね。。。
法要は少し前倒しで始まって、
それから、四十九日の塔婆をもって、墓所へと向かいました。






この時期なら、岩手山は冠雪をしていて・・・
そう思っていましたが、お天気が良かったのに、
そこだけ雲がかかって、ほんの少し覗いている山の頭に微かに白いものだあるだけで、
今日の暖かさを物語っておりました。







今朝、たまたま、ある番組で「線香をあげる」の意味を解説していて、
亡くなった人は、四十九日までの期間を使って極楽浄土へ旅に出かけます。
この間の食事が、「線香の香り」だというのです。
香りのみを食べて過ごされるので、
線香をあげる・・・と言うのだ・・・
タイムリーにその話を聞いた気がしました。
良い香りのする線香をあげながら、
故人が旅立つ準備を手伝い、
また、その香りが悲しみとの向き合い方を教えてくれるようにも感じます。






霊園をあとにして、
また、市街へ戻って来ました。
面白い木を見つけました。


私達は、まだ生きているので、「香」のみでは暮らせません。
姉が、準備してくれていたレストランで、母を偲んで食事をしました。






シェ・ムラ・ブル・リス

岩手の食材を生かした大人のフレンチレストランです。





このお店は、とんかつのむら八グループのひとつだそうで、
経営者の息子さんがフランスで勉強してオープンさせたとか・・・
姉夫婦の家の近くにあり、お気に入りだそうです。
むら八の上田店というのは、実家のすぐ近くにあって、
母は、その店のエビフライやカキフライが好きで、何かあると、「むら八へ行こうかぁ~♪」
随分通ったものでした。


料理は、どれも美しい盛り付けで、
また、かぼちゃのスープも魚料理もひと工夫されていて、
目の前で、追加のスープが注がれる楽しさ!
フレンチが久しぶりだったので、嬉しかったです。
美味しいものがとにかく好きだった母の供養を、十二分にさせていただきました。







日暮れが早いですね。
宮城県大崎市付近で、高速道路を走行中に撮りました。
西に夕陽が沈むやいなや、
東の空に、まん丸なお月さま・・・・・


夫の母の言葉を思い出します。
「どんなに良い人であっても、亡くなった後の葬儀や法事に天候が荒れると、
どうしてこんな日に・・・そう思われるものだ。
季節の良い時に亡くなると、みんな善き人になれるものだよ。」


母はきっと善き人になって、旅立ったと思います。






コメント (18)
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