6月の半ばになってしまいました。
あ～、ナースコールの特殊スイッチから開放されたい。
常にスイッチがアゴのところにあり、看護師さんに用があるとき以外は触れないように触れないようにと気を使い、気持ちが休まらないかえって体が緊張とこわばりで触れてしまい、音が鳴る度に忙しい看護婦さんが飛んで来てくれます。
気の毒になりますがあたりました～と言ったらにこにこしてあたったね～と言ってスイッチを少し遠ざけてくれます。
でも、体がかってに動き傾いて倒れスイッチにあたります。
またまた看護師さんが飛んできて体をまっすぐにしてくれたりスイッチをまたちょっとだけ遠ざけてくれます。
寝ている時もテレビを見ている時もアゴの先にはスイッチです。
緊張の中で見るテレビは集中できません。妹や叔母がいてくれているときだけスイッチが切られていて気が楽になります。
ありがとうです。
ここに居られるのもあとわずかです。
いま退院後の事をみんなが一生懸命考えてくれています。
いくつかの方法があるのですが、どれを採っても私には辛いです。
ひとりで座れないし立つことも歩く事もできない手が全く動かない、こんな私が実家に帰ったとしても皆を疲れさせるだけ、もと居た病院に帰るとしてもナースコールに縛られる今と同じです。
自分の居た家に帰ろうと思いますが家の中を車椅子で生活できるように大きな荷物を処分したり、片付けたりしないと帰れません。
介護をしてくれる人のことも考えるとみんなの言うように電動ベッドにしたり車椅子をかえたりしないといけないと思うのですが思い切るのにとてもとても勇気が要ります。
24時間介護？ 訪問入浴などなど考えなくてはいけない事が山のようにあります。
みんなにどうする？と聞かれても、辛い方が先にきて何をどう答えてよいかわかりません。
一日でも早く自分の足で立って歩けるようになりたいです。