トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

FX 新平均足を使った半自動取引-常勝の平均足に勝つ

2018-11-03 13:26:12 | 投資

 この10月、M社の要請に応えて新平均足を使ったMT4自動売買プログラム(EA)を開発、主としてEURUSDを取引対象通貨ペアとして公開した。ところが、同時に試していた裁量取引がはるかに自動取引の結果より優れているのである。 

 その理由としては、① 開発したEAは押し目買い・戻り売りを基本にした順張り手法であるため、相場の大きな変わり目(逆張り局面)には対応できないこと、② マーケットがチャブつく時間帯ではダマシが多いこと③ 通貨ペアによって成績にムラが出る等が主なものであった。そこで、M社に依頼して先の自動売買プログラムは公開を中止していただき、新たに半自動による裁量取引手法として切り替えていただくことにした。半自動の意味するところは、次のチャートとともに解説してみたい。

① チャートはGBPUSDの4時間足(通貨ペアや時間足は自由)

② 青い丸で囲まれたところは、試し売りに続き本格的な売り参入

③ 淡い緑で囲まれたところは、戻り売り

④ 赤い丸で囲まれたところは、相場反転逆張りの局面、試し買いに続き本格的買い参入

半自動取引の意味するところ

① トレンド変化は携帯にメール着信

 平均足の色の変化(トレンドの変化)はMT4(デモでよい)がメールで携帯に教えてくれる。同時にチャートに表示されている移動平均線(EMA20)の色変化(トレンド変化)もメールアラートとして着信する仕組みになっている。

② トレーダーはメールが着信したら、次のどの場面に当たるかを目で確認して、取引業者(MT4採用会社でなくてもよい)に注文を出す。 

各局面の判断(チャートの戻り売り局面で説明) 

① 青い丸で囲まれた局面

 新平均足が白から緑に変化したことはメールの着信で明らかである。しかしこの時点では、EMA(20)の線色はいまだ変わっていない。本格的な戻り売りの局面ではない。次の足ではEMA(20)もEMA(38)も下降に転じているから相場の大きな反転局面として逆張りの売りに入るチャンスとなる。

② 緑の丸で囲まれた局面

 この局面は3箇所あり、いずれも戻り売りの局面である。新平均足の線色が陽転しても決して買い参入してはならない。EMA(20)が下降中の一時的な戻り局面に過ぎないからである。この局面では新平均足が白く変化しても反応しない。新平均足が終値ベースで白から緑への変化が確定するのを待って、次の足の始値で売りエントリーする。

③ 赤い丸で囲まれた局面

 新平均足が緑から白に変化し始めた局面である。今まで右肩下がりに下げてきていた2個の移動平均線EMA(20,38)もその傾斜がなだらかになり、相場の潮目が変わりそうな雰囲気だ。ただし、EMAがいまだ右肩下がりであるから、戻り売りの局面となるかもしれない。ここは、両睨みで待つしかない。そのうち、EMA20の色が買いに変化し、2本遅れでEMA38も陽転した。ここは本格的なトレンド反転とみて、買い参入となる。

 

使用するインディケータ等説明

① 新平均足

 MT4搭載の平均足は通常使われている標準的なものである。新平均足はこれに改良を加えたもので、計算期間を倍増してダマシを少なくするとともに最新の足のウエイトを加重した計算方式を採用しているため、足許の相場にも鋭敏に反応するようになっている。

② 移動平均線

 押し目買い・戻り売りの順張り局面では、主としてEMA(20)を利用する。上昇・下降で線の色が変わるので、トレンドの変化を見逃さない。EMA(38)は相場の反転、即ち逆張り場面で利用する。EMA(20)とともに揃って反転すれば、相場の流れが大きく変わったとみて、新平均足の動きに沿った本格逆張り参入となる。

③ メール発信機能

 MT4のプログラム上はEAに属する。通常は自動売買に使われるが、本稿のようにメールアラートやサウンドアラート発信機能としても利用できる。新平均足の色の反転、移動平均線の色の反転をスマホや携帯に知らせてくれる機能である。ちなみに、EAのダイアログボックスは次のようになっていて、発信するアラートの要否や、MAの種類及び期間は自由に設定できる。このメール機能を利用することにより、マーケットを常時ウオッチする必要がなくなり、アラートが出たときに間髪を入れずに市場参入できるので、自動取引に似た裁量トレードが楽しめる。

 手仕舞い条件

 手仕舞いは新平均足の色が終値ベースで反転したとき、つぎの足の始値で行うのが通常である。ただし、これではアクションの遅れにより利益幅が縮小することもある。お勧めは、トレイリングストップを自動・手動で利用することにより、強制的に利確を図ることだ。

(注)

① 上記特製インディケータ及びメール(及びサウンド)アラート発信機能EAはMetaGenicFX社にて公開しています。

https://metagenicfx.thebase.in/

②MT4のメール設定の方法については、過去ブログを参照されたい。

https://blog.goo.ne.jp/antnobu/e/d6e22e266fd085f99faaea4477dc4cb1

https://blog.goo.ne.jp/antnobu/e/22105706fddd35e0a536d024dc6fc028

 

 



最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
取説が、、、 (アツ)
2018-12-26 22:10:46
お世話になります。
こちらのインディケーター購入させていただきました。
挙動については申し分ありませんが、新平均足による半自動取引使用説明書.pdfに具体的なインディケーターとEAの設定方法が記載されてなく苦労しました。
私は既に使えているので問題ありませんが今後の為にはもう少し具体的に記載された方が良いと思います。
返信する
Unknown (管理人)
2018-12-27 00:42:30
ご意見ありがとうございます。
解説書のどの部分を補強すればよろしいか具体的な個所をお教えいただけるとありがたいです。MetaGenicFX社ページのコンタクト欄からご教示あり次第、同社と相談の上改訂させていただきます。
返信する
Unknown (アツ)
2018-12-27 07:41:21
お世話になります。
具体的には「二」インディケーターを表示する。と纏められている部分ですね。
今回のインディケーターは、平均足で1つ、移動平均線で2つ表示するかと思います。
MT4標準のインディケーターを使用する場合は何の違和感も無い作業ですが【有料】のインディケーターの場合1つで複数の役割を果たしている事も有りますので、最初は平均足用のインディケーターを表示するだけで販売ページと同じ画面(MA2本も表示されている)になるかと思っていました。
ですので、どのインディケーターを表示するか(設定含め)記載された方が丁寧かと思われます。

ただ、この方式の方が移動平均線の本数が調整出来るなど、自由度が高く結果的には助かりました。
返信する

コメントを投稿