トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

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MT4で両建て取引又はうねり取り、その最適環境とチャートシステム

2022-08-05 11:51:50 | 投資

 FXトレーダーがブログや動画で公開している「成功手法」の中でも、最近では両建て取引を提唱する例が多くなっている。

 中身をつぶさに拝見してみると、これらはいずれも古来から日本の株式市場で知られている「つなぎ売買」や「うねり取り」の一種であることが分かる。一件ばらばらのように見えるが、それは皆さんが利用されている取引環境やチャートシステムが各々異なるにすぎないからである。

一、取引環境

 では、うねり取りに代表される両建て取引に最適な取引環境とは何だろうか。

1)証拠金の多寡

 両建てを行う場合、証拠金が売り買い両方で要求される場合があっては困る。MT4で取引する場合は、ほとんどが片側一方のみに課される。例えば、買い3ロット、売り2ロットの両建てを行った場合、大きい方の買い3ロットに対してのみ証拠金が要求されるのがふつうである。例外的と思われるが、売買ロット差である1ロットのみを要証拠金ロットとする実質証拠金ベースの業者もあるので、業者選定には注意を払う必要がある。

2)スワップ金利

 FXにはスワップコストがかかることは周知の事実。株式清算取引の日歩や貸株料に相当するものである。FX取引の場合、買いの通貨には受け取り金利があり、売りの通貨には支払金利が発生する。ネットの金利差がスワップコストというわけで、通常は高い方の通貨を買っていれば受け取りに、逆に打っていれば支払いとなる。ところが、金利にはFX業者の手数料が上乗せされるので、金利差が小さいと、売りも買いもマイナスになってしまうことがある。

 以上がMT4業者の両建て取引における取引環境の総括である。1)及び2)のコストが小さければ小さいほどトレーダーにとっては有利な取引環境となる。

 では、具体的にどの業者がトレーダーにとっての最適環境を提供してくれているのか。

 筆者の知るところでは、Exnessという海外業者である。同社のスタンダード口座が要求する証拠金はネットベースとなっている。仮に、売りと買いのロットを同数保有すると証拠金はゼロ(0)である。次に、スワップコストであるが、Exness社のスタンダード口座のスワップは全通貨ゼロ(0)である。これは、FXに限ったことではなく、Nikkei225やダウといった株式指数取引でもスワップ0となっているのが誠にもって驚異的である。

 筆者が、Exness社と取引を始めて未だ半年しか経過していないが、現在のところ満足な取引環境は持続している。ただし、海外取引業者であることには十分注意を払いつつ慎重な取引を行っている。証拠金が100万円以上になると、無限大に近いレバレッジが突然200倍に減額されるということなので、利益はこまめに出金しておく必要がありそうだ。

二、最適チャートシステム

 つなぎ売買やうねり取りに入るタイミングを判断するにあたり、その材料に移動平均線やボリンジャーバンドを利用する例が多くみられる。夫々には多くの長所もあろうが、筆者が最適チャートとしてお勧めするのは、西山孝四郎(石原順)講師が提唱され自らも日足の途転取引として常時ポジションを持っておられるというMegaTrendというローソク足である。(下図はUSDJPY 2022.07.05日足)

 西山講師は各種セミナーでこのチャートを使ったトレンド分析をされているが、チャートの内容やパラメータは公表されてこなかった。筆者が鋭意精査を行い完全に再現したのが上掲のMT4チャートMegaTrendCandle with Arrowである。講師が途転取引で常時ポジションを持つというにふさわしいチャートであると同時に、両建て取引(うねり取り)においても強力な武器となる。最近の10日間ほどのローソク足に注目すると黄色の矢印にて売り参入(実際は翌日の始値で売り参入)、そのまま現在に至るまでポジションを有していてもよいが、現在から5本前の大底あたりで利食いしたい欲望にかられる。その場合、決済してしまえば、通常は次の赤い矢印が出るまで待つことになるが、うねり取りを指向するのであれば、ここで買い繋いで両建てにしてくのが賢明である。将来赤の矢印が出れば、買い増ししたり売りを外したりして買いトレンドに乗ることも可能であるし、逆に以前の大底を抜ければつなぎの買いを外したり、売りの買い増しをしたりするのは自由自在となる。その際、証拠金やスワップをまったく気にしなくてもよいEexness社のMT4環境は理想的と言ってよい。

参考:うねり取り、つなぎ売買の著書

林輝太郎著「うねり取り入門」、立花義正著「あなたも株のプロになれる」いずれも同友館

MegaTrendCandleにご興味のある方は、MT Studio21.com社まで

 



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