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流れに任せて

江戸時代は暗黒時代ではない②

2023-03-05 05:22:40 | 歴史、民俗

歌舞伎や人形浄瑠璃などは、江戸時代の庶民文化の中から発展してきたもの。

 

 

能、狂言が武家など上流階級の嗜みであったなら、歌舞伎や人形浄瑠璃は庶民の娯楽。今でいうところの「サブカル」でした。

 

 

サブカルは庶民の暮らしに「精神的」な余裕がないと生まれないものだと思う。精神的余裕が生まれるには、社会の安定が不可欠。

 

 

江戸時代の社会は、庶民の心に余裕が生まれるほどに、政治も経済も治安も比較的安定していた。だからこその

 

 

サブカルの発展、なのです。

 

 

それは大都会である江戸の中だけの話?

 

 

いいえ、

 

 

それは必ずしも

 

 

そうとは言えないのです。

 

 

秋田蘭画というのものがあります。

 

 

これは東北日本海側の秋田で発展した絵画の技法で、西洋画の技法と日本画の技法を合わせた、和洋折衷の画法により生み出さされた独特の絵画なのです。

 

 

東北秋田に西洋画の技法が伝承されていたという事実。しかも日本画と折衷させ新たな絵画を生み出したという事実。

 

 

それほどに、江戸時代当時の日本社会は安定していたし、庶民の精神生活は豊かだったということが言えますね。

 

 

絵画では浮世絵の発展があるし、文学の方面では十返舎一九の『東海道中膝栗毛』のような喜劇から、曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』のような伝奇小説まで、実に様々。

 

 

もしも江戸時代が、庶民がただただ搾取されるばかりの暗黒時代だったとしたら、これほどの庶民の文化の発展があり得たでしょうか?

 

 

江戸時代は、少なくとも「暗黒」などと言われるほど、酷い時代ではなかった。

 

 

 

 

まだです。まだまだ書き足りない点がある。

 

 

それはまた、次回。

 

 

 

 

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2 コメント

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Unknown (チャメ子)
2023-03-13 23:19:21
そうなのですね。
江戸時代には、上流階級から庶民の文化まで様々な文化が発展していたのですね。そうですよね、暮らしに余裕がなければ、文化ご発展しませんよね。納得しました。
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Unknown (薫兄者)
2023-03-14 04:27:29
チャメさん、歌舞伎はサブカルですから、割と反体制というか、幕府を批判するような内容の話もあったりします。忠臣蔵などはその典型で、そのままやっちゃうと上演禁止になっちゃう。だから時代設定を室町時代にして、登場人物の名前も変えて上演しました。幕府側だってわかっていると思うんです。でも時代設定変えたりとか、色々努力しているので、そこは見逃してあげているんです。
締め付け過ぎないようにしていたんだと思うんですよ。そういう時代だったんです。
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