問わず語りの...

流れに任せて

2000年以降公開の邦画、個人的BEST10 その⑤

2022-04-24 11:54:52 | 映画

 

 

 

第1位

 

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』2019年公開

監督:片淵須直

 

2016年公開の『この世界の片隅に』に、新たなシーンを30分加えた、まあ、「完全版」とでもいえばいいのでしょうかね。

 

広島遊郭のリンという女性とのエピソードを大幅に加えたことで、主人公すずさんの「人間味」がより深く掘り下げられて描かれています。

 

いやまあ、色々語りたいことがあるようで、でもあまり語りたくないような、とにかく観てくれ!観なきゃダメ!観なきゃ日本人じゃない!みたいな、それだけ言えばいいかなとも思う。

 

あの時代に、すずさんという女性が生きていたんだなと、それを実感出来れば、それでいいような気がするんです。もうなんだかんだ言う必要もない。とにかく「体験」してくれと、それだけ言えば良いかなと。

 

手抜き?いやいや、これがこの映画の本質ですよ。あの時代に生きた一人の女性の半生を「体験」する

 

これはもう、言葉に出来ないです。感動といえば感動なんだけど、感動という言葉すら陳腐に思えてしまう。

 

一つ言えるとすれば、主人公すずさんの声に、女優・のんを抜擢したこと、これが最大の勝因かなと。もうね、のんちゃんをこの役に選んだ時点で、90%勝ちです(笑)。のんちゃんホントに

 

素晴らしかった。

 

本当に凄い作品って、あんまり語れないんですよね。語るよりも観て感じろ!

 

あの時代を生きた、すずさんという女性は実在したんですよ、きっと。

 

日本人はそれを

 

「体験」すべきです。

 

「うちは何一つリンさんにかなわん気がする」このモノローグで、声がちょっとだけ震えるんですよ。

ちょっとだけ。ここが凄いな、と思います。

 

女優・のんを

 

舐めるなよって感じ(笑)。

コメント (2)
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