第1位
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』2019年公開
監督:片淵須直
2016年公開の『この世界の片隅に』に、新たなシーンを30分加えた、まあ、「完全版」とでもいえばいいのでしょうかね。
広島遊郭のリンという女性とのエピソードを大幅に加えたことで、主人公すずさんの「人間味」がより深く掘り下げられて描かれています。
いやまあ、色々語りたいことがあるようで、でもあまり語りたくないような、とにかく観てくれ!観なきゃダメ!観なきゃ日本人じゃない!みたいな、それだけ言えばいいかなとも思う。
あの時代に、すずさんという女性が生きていたんだなと、それを実感出来れば、それでいいような気がするんです。もうなんだかんだ言う必要もない。とにかく「体験」してくれと、それだけ言えば良いかなと。
手抜き?いやいや、これがこの映画の本質ですよ。あの時代に生きた一人の女性の半生を「体験」する
これはもう、言葉に出来ないです。感動といえば感動なんだけど、感動という言葉すら陳腐に思えてしまう。
一つ言えるとすれば、主人公すずさんの声に、女優・のんを抜擢したこと、これが最大の勝因かなと。もうね、のんちゃんをこの役に選んだ時点で、90%勝ちです(笑)。のんちゃんホントに
素晴らしかった。
本当に凄い作品って、あんまり語れないんですよね。語るよりも観て感じろ!
あの時代を生きた、すずさんという女性は実在したんですよ、きっと。
日本人はそれを
「体験」すべきです。
「うちは何一つリンさんにかなわん気がする」このモノローグで、声がちょっとだけ震えるんですよ。
ちょっとだけ。ここが凄いな、と思います。
女優・のんを
舐めるなよって感じ(笑)。
兄者がこの映画を第一位にしたのは(大変失礼ながら)、絶対私感だと思って斜めに構えていました…。
今ほぼラストまで観ているのですが、この映画めっちゃ良いですね〜。👍すずさんの声にのんを抜擢したのも大正解!!!👏👏👏👏すずさんのように生きれたらなぁ〜。すずさんのことみんな大好きになりますよね。
どの時代も、すずさんのような市井の人が懸命に生きていた。
市井の人、舐めんなよ。
一位のすずさん、いやのんも舐めんなよ!!!
リンさんという人はすずさんの大親友になるんだけど実は…みたいなね。ネタバレになるから止めときますか(笑)とにかく、すずさんの人間味が深く深く掘り下げられていて、どんな時代でも「人」は生きているんだなと、生きてきたんだなと。
いずれ機会があれば、この19年版も観て下さいね。