問わず語りの...

流れに任せて

『シンフォニア・タプカーラ』作曲:伊福部昭。指揮:曽我大介。演奏:東京ニューシティ管弦楽団

2022-01-30 05:11:11 | クラシックを聴け!

 

 

伊福部昭先生といえば、ゴジラをはじめ特撮・怪獣映画の音楽の作曲者として超有名ですね。

特撮・怪獣映画に限らず、時代劇現代劇を問わず、実に多くの日本映画に音楽を提供しておられます。

でも決して映画音楽専門の作曲家というわけではありません。映画音楽以外にも多数の音楽を手掛けておられ、それらの作品のなかでもとりわけ評価が高いのがコチラ

『シンフォニア・タプカーラ』です。

 

伊福部先生の音楽には、大地の鼓動、大自然の息吹、地の底から湧き上がる叫びのようなものをよく感じます。この『シンフォニア・タプカーラ』などはまさにその典型といってよく、特に第三楽章の後半、曲がどんどん速くなって行き盛り上がっていくところなど、激しく心を揺さぶられます。素晴らしい!

 

以前から私が主張している通り、日本の怪獣は大自然の精霊の怒りの象徴です。だから、伊福部先生の音楽が怪獣映画とマッチするのは、至極当然のことと言っていいのです。

 

タプカーラとはアイヌ語で「立って踊る」という意味だとか。大地を踏み鳴らし悪霊を祓うものらしい。伊福部先生は北海道出身で、幼少のころはアイヌの人たちと親しく交流していたそうです。

伊福部先生の音楽がどこか土俗的なのは、そんな幼いころの経験が影響しているのでしょうね。

 

これは素晴らしい演奏です。是非にも堪能していただきたい。39分ほどありますけど、交響曲にしてはそんなに長くないでしょ?(笑)

 

 

※必ず最後まで観てくださいね。映画はエンディング・タイトルが終わって客電が点くまでは席を立ってはいけないのと同じです。最後にどんなプレゼントがあるか、わかりませんのでね。それがエンタテインメント。そういう意味ではこの楽団、

エンタテインメントというものを、よくわかっていらっしゃる。

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Rhapsody in Blue

2022-01-08 12:20:10 | クラシックを聴け!

 

ニューヨーク・フィルによる、1976年の演奏。指揮兼ピアノ演奏はレナード・バーンスタイン。

 

ジャズなんてほぼ聴かないんですけどね、この曲には不思議と引き込まれるものがあります。好きなんですよねえ。

土曜日の昼下がりなど、この曲とひと時を過ごしてみるのも、いかがで?

約17分ありますけどね(笑)

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古楽器[Hurdy-Gurdy]

2021-12-18 05:10:55 | クラシックを聴け!

 

ハーディガーディとは、クランクをぐるぐる回すことによって音を奏でる、世界でも他に類のない唯一の楽器です。この音いいでしょ。なんというか、悠久の時を超えて届けられる音というのか。ともかく

良い。

この楽器、現代音楽とか様々なジャンルで使用されており、それも面白いのですが、私的にはやはり伝統的な民族音楽、ケルトとかバスクとかね、そっちの方がしっくりくると思うなあ。それにしても

ユニークな楽器です。

こちらはPage&Plantのライブ。ハーディ・ガーディ奏者によるソロ演奏が聴けます。

これも良い。

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Foggy Dew  アイルランド民謡

2021-12-09 13:52:50 | クラシックを聴け!

 

なにかとても、懐かしい。

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J.S.Bach:Inventio 1 BWV772   チェンバロによる演奏

2021-12-07 05:01:44 | クラシックを聴け!

 

昔々、『ラ・セーヌの星』というアニメがありました。

フランス革命前後のパリを舞台にしたアニメで、主人公の少女は花屋の娘として育てられましたが、剣の達人で、仮面をつけて変装し「ラ・セーヌの星」と名乗り悪と戦う。

この少女、実は王妃マリー・アントワネットの妹で、故あって庶民の子として育てられた。この設定が物語の後半に効いてくるのですが、今回は作品解説ではないので、このくらいにしておきましょう。

 

で、この『ラ・セーヌの星』に「ハープシコード」という楽器が出てくるんです。物語ではこのハープシコードが、新進の楽器であるピアノに押され気味になって、焦ったハープシコード奏者が、ピアノの評判を落とそうと画策するみたいな話があったんです。

ピアノという楽器はこの時期、フランス革命のころに出来た楽器ということなのでしょうねえ。

ここでいうハープシコードとは、チェンバロと同義です。チェンバロは古い楽器で、バッハの時代からあった。逆に言えば、バッハの生きた時代にピアノは存在しなかった。

だから、バッハの曲は

ピアノで弾くより、チェンバロで弾いた方が相応しい。

 

もちろん、ピアノでの演奏も良いですよ。良いですけど、バッハの時代の空気を少しでも感じたいなら、やはり

チェンバロでの演奏を聴くべきかなと

個人的には、思います。

 

チェンバロの音、好きだな。

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