さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

今回の買付け

2021-10-24 | 

 既に帰国したことは先日お伝えしましたが、ただいま自宅で隔離中。今回は日本を出国した後、イギリス入国に必須の、イギリス入国二日目のPCR検査(日本を出発前に指定のラボにPCR検査キットを注文し、ホテル宛で送って貰い、自分で検査。ラボにはポストで送るのです。事前にこのキットの番号を持っていないと、イギリスに入国することが出来ません。)、そしてフランス出国前のPCR検査(私は病院で検査して貰い、日本の厚生省既定の証明書を作って貰いました。こちらがないと帰りの飛行機に乗ることは出来ません。)、そして日本に帰国直後の計3回PCR検査を受けましたが(もちろんいずれも陰性!)、もう一度近日中に検査を受け、陰性であれば晴れて隔離終了となります。
 今回は何度も検査を受け、そのたびにドキドキしたからでしょうか、平時とは違った気疲れでしょうか、帰国直後は少々体調を崩していたのですが、その後復活し、今は元気で毎日家で仕事をしています。

 今回、約一年ぶりのヨーロッパは、街並みや美術館など、今までは当たり前に思っていたことに改めて感動することが多く、また、アンティークを実際に目で見て選ぶことが出来るありがたみを感じ、本当に行って良かったと思いました。また、実際に現地に行くことの出来ない間、度々アンティークを送って貰った何人ものディーラーに実際に会うことが出来、感謝の気持ちを伝えることが出来たこともほっとしました。

 こちらの肖像画はルーブル美術館で見たオランダ絵画「テーブルの側に座る男の肖像」です。キャプションによるとアムステルダムの裕福な商人の肖像で、1632年頃の作品とされているので、17世紀前半にはこんなレースが流行していたのかと、俄然興味を持って眺めました。(絵に近づいて、カフス部分を凝視している怪しい人がいたら、それは私です!)これが何のレースであるかは判別出来ませんが、やや厚みがある質感なのでニードルポイントレースでしょうか。この絵が描かれてから400年近く経った現代では、この肖像画に描かれているものは何一つ存在していませんが、いにしえの肖像画からその時代に流行したレースを知ることが出来、非常に興味深く思いました。

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