さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

長崎ぶらぶら節

2008-01-28 | 

 今日は長崎は終日雨交じりのお天気でした。ですが、そんなことなどお構いなし、私も河村も「長崎グルメツアー」を堪能すべく、街へと繰り出しました。

 まず最初に向かったのは長崎歴史文化博物館。宿泊していたホテルのある思案橋から路面電車でゴトゴト揺られながら諏訪神社前へ。日頃乗り慣れない路面電車に興味津々、どこまで行っても100円なのも嬉しいところです。今回訪れた長崎歴史博物館は平成17年に出来たまだ新しいミュージアム、今までも何度か長崎に来たことのある私達ですが、今回初めてやって来ました。黒川紀章設計の広々とした空間も良かったですが、子供向きに作られた長崎の歴史と文化を紹介する展示は、大人の私達が見てもとても面白く、思いがけず夢中になってしまいました。また、古いものを扱う私達にとって、17世紀からの有田焼やグラス、漆器、遊女のものだった豪華な鼈甲のかんざしなど、長崎の工芸品を展示したコーナーがとても勉強になりました。ここへ行けば長崎の歴史や文化が一目瞭然、おすすめです。

 そして、何よりおすすめなのがここのミュージアムショップのブックコーナー。長崎に関する書籍がいっぱいで、私と河村は旅先にもかかわらず、本を選びまくり数冊をゲット。ちなみに私の選んだのはこちら。明治維新の陰の立役者でもあったトーマス・グラバーについてはグラバー邸などで有名ですが、グラバーと日本女性の間に出来た息子倉場冨三郎が長崎原爆ののち、自らの命を絶ったことはあまり知られていません。以前、長崎で購入したこちらの本とともに興味深いと思います。

 次はいよいよ、グルメツアーの神髄(?)楽しみなお昼ごはん。ホテルのすぐ側、築120年の佇まいの「和食よひら」へ。ここで郷土料理を味わおうというのです。まずお庭が見える静かなお座敷へ通された私達は、お店の雰囲気とリーズナブルなお値段に大満足。それに加えて長崎らしいお料理の美味しさに大感激。美しく籠に盛りつけられたお料理だったのに、ふたりとも意地汚く「美味しい!美味しい!」と一心不乱にバクバク食べ、ハタと気付いたときには写真を撮ることも忘れていたのでした。お腹いっぱいになった私達はホテルへ戻り、30分ほどお昼寝。

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 お昼寝から目覚めた後は、やはり最近整備がされた出島へ。こちらも最近よりミュージアムっぽくなって新登場。17世紀にオランダ商館がおかれていた出島、鎖国の昔沢山のオランダ人が住まわされていたその当時の様子が再現されていてとても面白い!特に、最近オープンしたカピタン(オランダ商館館長)部屋は、日本の家屋にもかかわらず部屋いちめんに柄の壁紙が貼られ、畳敷きなのに沢山のオランダの調度品が飾られていてとても異国情緒でした。調度品はもちろん当時のアンティークばかり、そんなものが見られるのも長崎ならではですね。

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 もうすぐ中国のお祭りでもあるランタンフェスティバルの長崎の街をブラブラした後は、またしてもお楽しみ夕食のお時間!夕食は河村の大好物でもある吉宗(ヨッソウと呼びます。)の夫婦蒸しを。まずお店に上がるのに、上手くブーツが脱げない私はひっくり返りそうになり、下足番のオジサンに抱きかかえられながらの入店。お目当ての夫婦蒸しは、長崎特産アゴ出汁の茶碗蒸しと蒸し寿司のセットで、トロトロの柔らかい茶碗蒸しが河村のイチオシなのです。ここ吉宗も創業130年を数える長崎の老舗。実は銀座の長崎センタービルの中にもこの吉宗はあって、東京のお仕事の度、ココでごはんを食べるのを楽しみにしていたのですが、今日は念願の本店でお相伴。この河村の満足気にモグモグする顔を見てやってください!河村の後に控えるユーモラスな鯨の置物と掛け軸にも注目。そう、長崎は捕鯨の街だったのですね。

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 また明日は午後から門司へと戻り、もう一泊。明後日には名古屋へ帰る予定です。

 

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