お陰様で…
告知しておりましたとおり22日、23日はお休みをいただき、河村と一緒に両親を連れて上高地、安曇野、松本へ。お陰様で、家族水入らずで楽しい二日間を過ごすことが出来ました。
22日は朝7時に自宅を出発。今までも、妹夫婦と甥っ子を加えた総勢7名で旅行に行ったことはありましたが、私達と両親の4名の旅は初めて、でも旅行ってわくわくして楽しいですね。元々は目的地に乗鞍を予定していたのですが、前日からの雪でこの日も乗鞍スカイラインは通行止めのため、急遽上高地へ行くことに。
この日の上高地は雲ひとつ無い快晴!冠雪の山々、美しく澄んだ川の流れ、色づいた木々、カサカサと踏みしめる枯れ葉の匂い、上高地はまさに別天地でした。
ですが、今回の河村のたくらみは、自分だけ自家用車を駐めた駐車場(ご存じの通り、上高地への道は自家用車での通行が規制されており、車は何キロも離れた駐車場に駐め、そこからバスを利用しなければなりません。)から上高地までの道を愛用の自転車で走ること。先にバスで上高地に到着した私と両親が、沢山のトンネルを大型バスが通行する長い道のりを心配で気を揉みながら待っていると…「お義父さん、お義母さん、雅子さん、ありがとう!」と河村はご機嫌で到着。峠からの眺めがそれは美しかったそうなのです。彼は今回往復58キロを自転車で走破。心配した私と母曰く「もう頼むわ~。」
上高地は紅葉というより黄葉。黄色く色づく木が多いそうです。私達にとってはとても美しい紅葉なのですが、地元の方のお話によると今年の紅葉はいまひとつなのだそう。「地元の人間が心からきれいだなぁ~と思うのは5年に一度ほど。」とのことでした。
まるでウサギの瞳を思わせる可愛いマユミの実。大正池の側の道沿いのマユミの大木には野生の猿が鈴なりになっていました。きっと美味しいのでしょうね。
真っ白な秀明菊は清潔感と共に秋らしさを感じさせられます。コスモスとはまた違った秋の可憐なお花ですね。
安曇野の温泉に泊まった翌日、母のリクエストで訪れた先は「安曇野ちひろ美術館」。絵本作家として有名ないわさきちひろの美術館です。以前から安曇野にあることは知っていたものの、今まで訪れる機会がなく私達も今回が初めて…ですが、ここがとっても素敵な美術館だったのです!!
まず4万㎡の広い敷地に木の素材感が美しい建築、そして美術館に一歩足を踏み入れただけで「あ、ここちゃんとした人がディレクションしてる!」という感触。美術館の空間構成、展示の仕方や壁とフレームの色合わせ、美術館のそこここに置いてある木の肌が心地よい家具、ミュージアムショップで扱うグッズの数々、カフェ、そのすべてにひとつの筋の通ったポリシーが感じられます。
それというのも、いわさきちひろその人の長男でもあり、大学で芸術学を専攻した松本猛氏がこの美術館を作り、館長であることに負う面が大きいと思います。思わずミュージアムショップで販売していたこんな本を買ってしまいました。こちらの本にも「安曇野ちひろ美術館」は紹介されていますよ。
コンペを経てこの建築を手がけたのは内藤廣。この屋根の勾配は、美術館のバックの山並みと同じ角度なのだそうです。天井一面を覆う木製の船底天井も美しい。河村は3000冊を収蔵している絵本の部屋がお気に入り、私はいわさきちひろのバッグや洋服などの身の回りのものを展示した部屋と、絵本の歴史を見ることが出来る展示室が興味深かったです。私達が扱うケイト・グリーナウェイの絵本はもちろん、絵本を刷った当時の銅版と木版も一緒に展示されていました。
この美術館は一度入館すると終日出入り自由。いわさきちひろの小さな絵をあしらったこんな可愛いタグを身に着けて鑑賞します。この日は紫のタグ、どうやら毎日タグの色が変わるらしいのです。いわさきちひろの絵の魅力は、水彩画の色感の美しさと共に、どれも子供の仕草が可愛いこと。思わずニッコリしてしまうようなものばかりです。
テラスに置かれている寝椅子。思わず家族四人で転がってしまいました。安曇野の空気も美味しいし「気持ちいい!」庭に面したカフェでもひと休み。山々を眺めながら外の芝生の上で飲むコーヒーの美味しかったこと!このところ東京のお仕事の帰りに安曇野の温泉で骨休めをして帰ることの多かった私と河村ですが、こんな素敵な美術館を見落としていたとは!また是非訪れたい場所です。
こんな感じで家族四人で楽しい二日間を過ごすことが出来ました。たまには両親と一緒の旅行も良いものでしたよ。
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