あみたろう徒然小箱

お気に入りのモノに囲まれ、
顔のつぶれたキジ猫と暮らせば、あぁ、極楽、極楽♪

痛い生活その後〔24〕 「キャイ~ン」ふたたび

2018-12-08 | 痛い生活 脊柱管狭窄症&変形性股関節症
大学構内の大好きなモミジ
いつも惚れ惚れと眺める兼松講堂(伊東忠太設計のロマネスク風建築)
あちらにもこちらにも銀杏の葉が降り注ぐ
椅子の大木の見応えある年輪
次々と待ち構える落葉

犬なら「キャイン、キャイ~ン」、猫なら「フンギャ~ッ」 
そう啼いてこの痛みを訴えるんじゃないでしょうか。

友人と話していると、
「あぁ、もう今年は幾日もないのね。時間が経つのが早くてイヤになっちゃうわ」
と言うけれど、いまの私は逆。
「早く時間が経ってくれないかしら」

脊柱管狭窄症になって2度の手術を経てようやく、
痛い生活からずいぶん解放されたと喜んだのもつかの間、今度は変形性関節症だって。
これって、脊柱管狭窄症よりもっと痛い!
愚痴ってもどうにもならないのは解っているのですが・・・・。
初期のそこそこの痛み時期をあっという間に越え、
医師によると、画像を見ると2期と3期の間なんだそうです。
もちろん人によって痛みの感じ方も違うのですが。

まず起床後、右足付け根が痛くて足を着けない、
ひょっとした動きで右足の付け根が伸びることがあると、アイタッ。
それがどの動作の時なのかが明確に判らないので、突然キャインと痛みがやってくる。
起床後すぐリビングで20分、変形性股関節症に良いというストレッチをやり、
腰痛にも良いストレッチを一通り加え、それからエアロバイクを15分。
エアロバイクをこぎながら、
手首に450gずつの重りを巻いて腕のストレッチも平行させる。
痛いからと歩かないでいると余計に悪くなるので、
杖を使いながら間欠跛行であちこちのベンチに座りつつ大学通りを散歩。
往復1㎞も歩けば腰がズーンと痛くなり、腰掛けつつ家路につく。
しかも厄介なことに、歩き始めてみないと調子が良いのか悪い日なのかが判らないのです。

医師から股関節に負担を掛けないようダイエットをしなさいと言われるのですが、
この程度の運動量では到底痩せません。
大好きな間食も止め、おやつは緑茶か珈琲かたまに紅茶。
相方のお茶に添える甘いお菓子を睨みつつ手も出さず耐える私でした。
ご飯は子ども茶碗に半分、あとは肉や魚のタンパク質と野菜、納豆など。
努力に努力を重ね、ようやく痩せたのはたったの1.5㎏です。
痩せるのって大変なことなのですね。ふぅ~。
じっと立っていると両足の付け根とふくらはぎまで痛くなってくるので、
歯を磨くのも、洗髪後のドライヤーも椅子なしではいられない。
台所仕事はキャスター付きの椅子に腰掛けて。
外を歩くときも腰掛けられる場所を念頭に入れておき、
腰が痛くなって我慢できなくなる前に腰掛けます。
あぁ、不便ったらない生活。
個人差こそあれ、変形性関節症の人ってこういう痛みに耐えているのですね。

さて、手術を見込んだ上での病院選びですが、
人工股関節の草分け「湘南鎌倉人工関節センター」はあまりに遠く、
いまの私には、山を3つ4つ越えないと行けないほどに思えます。
いろいろ紆余曲折ありまして・・・、うちから車で10分ぐらいで行ける、
「都立多摩総合医療センター」にすることにしました。
ここの整形外科は優秀で、股関節の名医というとすぐ名の挙がる先生がいます。
しかしその先生は副院長になってしまいあまりに忙しいので、
その下でバンバン手術をなさっている医長が執刀医になりました。
ここは患者が殺到していて、どんなに早くても手術は3か月後なんだとか。

手術は1年待ちと言われる「湘南鎌倉人工関節センター」に行き、
1か月後に手術をしたというラッキーな友人がいて、彼女の場合はこうでした。
初診のとき偶然、1か月後に人工関節手術のキャンセルが出たんだそうです。
しかも執刀は名医である院長。
なぜそんな棚ぼた話が転がり込んだかというと、
その手術日はその名医の執刀を各地から医師が見学に来る日だったんだとか。
患者がいなくなっちゃ困るじゃありませんか。
そこでタイミング良くやって来た初診の彼女にすぐに声がかかったというわけです。
もちろん彼女は即答、1か月後に執刀というとても希有なケースです。

私の場合、手術は再診の時から3か月後の1月末ということになりました。
担当医に、
「先生、キャンセルが出たらぜひとも私をお願いします。痛くて痛くて」と言うと、
「キャンセルが出たとしても、スケジュール的に無理です」淡々した返答。
確かにこの病院、手術日が決まってから、手術前の総合検査日、手術内容の詳しい説明日、
入院サポート日(麻酔、薬剤、術前の深呼吸練習ほか)などがあって、
自己血の採血日2日間 と合計で5日間も受診しなくてはならず、
それをクリアしてようやく手術となるのです。
これでは突然キャンセルが出たとしても、こなしきれません。
「じゃ2回に分けての採血を、一遍にやってくださっても良いです」と言うと、
「そんなことをしたら、体が弱ってしまってかえって良くありませんよ」
キャンセル待ちの夢もあえなくしぼんだのでした。

それでも諦めきれない私。
医長を紹介してくれたこの病院のお馴染みの先生に、
「先生、『キャンセルが出たら○○さん(私)を入れてやってください』と頼んでください」(にゃん)と言ったら一笑に付されてしまいました。
「この病院で手術すると決めたからにはそれは無理ですよ。
どんどん患者が押し寄せてくるんだから、良い病院は手術待ちが長いのが普通です」
それにしても我ながらしつこい。
ダメなものはダメだと判っているのに・・・。 

あぁ、早く時間よ経て。あっという間に来年になってしまえ。
・・・そうこうするうちにとうとう12月になり、手術まで2か月を切りました。
こうなってくると不思議なもので、足の痛みが強くなってきているというのに、
「このぐらい痛いと手術のしがいがあるわ」なんちゃって。
ちょっとヘンテコなゆとりが出てきたのでした。
でも、あまり痛くなるとそんなこと言っていられなくて、ゆとりが吹っ飛ぶます。

早く来い来いお正月!

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