国立駅前から伸びる大学通りにはベンチがたくさん設置されていて、
間欠跛行(少し歩いたら腰かける歩行)者には願ってもないありがたい道。
場所によっては複数並んでいたり、20m置きにベンチがある区画も。
術後半年近くなり最悪状態にあった狭窄症。
何をどうすれば良いのか皆目わからず困り果てておりました。
そんななか、担当医の半年後検診がありました。
JRを乗り継ぎ、品川でからタクシーを利用して1時間半ほど。
立っていることができない身にとって、とてつもなく遠い距離です。
折りたたみ携帯椅子と杖がなければ到底むり、電車の中や乗り継ぎはハラハラの連続です。
MRIとレントゲンを撮った結果、手術による狭窄はぶじ改善されています。
手術が成功だったことはじゅうぶん承知していますが、
脊椎の症状って計り知れない要素が絡むのだと、改めて痛感させられています。
困難な腰痛状況を聞き担当医は、
「他にもやや狭くなっている箇所がありますが、これが原因とは言い切れません。
いまは寒い時期なので悪いということもありますから、(一年検診の)夏まで様子を見ましょう」と。
怪しい箇所があるからといっても、手術して改善されるとは限りません。
あれほど狭かった狭窄部分は、みごとスッキリ広くなっているのですから。
とりあえず半年先まで様子を見ることになりましたが、
その間にどんなに痛くなっても、3つの交通機関を使って品川に行くのはもう無理や。
事前に調べておいた自宅からごく近い総合病院の医師へ紹の介状をお願いすると、
担当医はその医師をご存知で、快く書いてくれました。
私が紹介をお願いした医師は当病院の院長先生で、
偶然ですが、狭窄症になって以来買った関連本の中で、もっとも信頼がおけた本の著者でした。
『腰椎椎間板ヘ ルニア・腰部脊柱管狭窄症 正しい治療がわかる本』(近藤泰児著)
これまた偶然なんですが近藤先生は、手術した病院(稲波脊椎・関節病院)の稲波弘彦院長と、
大学医学部時代の同期という間柄でした。
「歩けない立てない」が常態化してしまったいま、すぐに行くわけではありませんが、
この紹介状、痛いときに手当をお願いする心強い保険のようなものでしょうか。
さて当面できる手段は何でしょう。
痛み止め、血流改善薬、炎症痛み止め、ブロック注射を試してきましたが、
これという変化や効果はありません。
東洋療法や民間療法を勧めてくれる人もいますが、あまりに種類が多く、
一番合うのは何かを見極めるのは容易なことではありません。
思いあまってやった以下の中には、ダメ元のお試しも含まれています。
1.腰に負担をかけない腰痛改善ストレッチ(20~30分)
(稲波脊椎・関節病院の理学療法士に指導されたプログラム)
2.早足ウォーキング2~3㎞
(私の場合は、早足で歩くと腰がほぐれて楽になる)
3.エアロバイク(30分)
(『腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症 正しい治療がわかる本』に、
「脊柱管狭窄症のリハビリにはエアロバイクが最適」との記載)
4.遠赤外線による温熱治療器を背後腰部を中心に当てる(約15分)
(冷えの改善。身体の深部まで注熱した熱が8時間体内にこもる。)
5.痛みと痺れの漢方薬 1日4回服用
いかがなもんか?のお試しは、5番目の漢方薬です。
ここ近年ネット検索をすると、
その後関係ない画面にも関連するサイトが続々ヒットします。
「検索で上位にヒットさせるコツ」とか、「検索上位を独占するための手順」とか、
いろいろな方法があるようです。
そういう操作により出てきたサイトは避けたいので、常に断固無視の姿勢です。
昨年来、頻繁にヒットする漢方薬局の広告がありました。
意地でも開けないぞ!!
ところが困り果てていたあるとき、魔が差して(?)開けちゃったのでした。
それが健康堂薬局とやら。
なんじゃ? これは~~。
腰痛や膝痛など痛みと痺れの症状を治療の対象としてきた漢方薬局のようです。
疑い深~く読むうち、“ダメで元々、試してみようかな・・・・”
やらないよりは良いかもしれない・・・・。
自分が漢方薬が効きやすい体質ということもありました。
保険が利かないのでちょっと高いのですが、
東洋治療は概して高く、勧められた療法の施術料1時間3万円もザラ。
それから比べればずうっと安いし、いまは金額なんてどうでもいいという心境。
そのぐらい困り果てていたのです。
上記5つのうち、
理学療法士プランのストレッチ、ウォーキング、エアロバイクは、言ってみれば正統派リハビリ。
患者であれば、励行努力が必要です。
しかし急に効果があるものではないし、このところ体力も腰痛の調子も落ちるばかり・・・。
確証あるデータがない東洋療法の温熱器と漢方、さてさて如何に。
痛みを抱えつつ、2月中旬、伊豆にある漢方薬局とやらに行ってきました。