蝸牛の歩み

「お話」を作ってみたくなりました。理由はそれだけです。やってみたら結構面白く、「やりたいこと」の一つになっています。

通学路

2015-12-25 14:01:41 | 日記
 今日は、英単語のテストがあるのでいつもより早く家を出た。学校までは歩いて10分ほどだから、大丈夫と思っていたのがまずかった。家のドアを開けた途端に、右手のダイコン畑の中に大根に化けて潜んでいた男が軽機関銃で撃ってきた。一応、想定内ではあったので、ジャンプして側溝の中に飛び込み、家と連絡を取る。二階の窓から男を狙撃してくれたので、第一関門は突破。
 5mほど歩くと、銃弾が頬をかすめた。通学カバンの中に入れてある厚さ1cmの鋼板で身を守る。銃弾が飛んできた方向を割り出して、ワルサーで連射。電信柱の上から男が転がり落ちてきた。
 こうなると、歩いている場合ではない。走った。左側の倉庫から、ロケットランチャーを持った男が飛び出してきた。ワルサーは弾切れ。やられる!と思っていたら、屋上に置いてあった戦車砲が火を吹いて男を吹き飛ばしてくれた。爺やはこんな時に本当によくやってくれる。帰ったら、怒られるだろうなぁ、ちゃんと弾を確認しておかなかったからですよ!と。
 走りながら、10mほど向こうのやぶの中に手榴弾を放り込む。これがビンゴで、4人ほどの男たちが宙を舞った。あと100mほど。おかしい。何もない。こんな時が一番危ない。校門が見えた。生徒指導の先生たちが遅刻指導のために立っている。おかしい、一人がヅラだ!背広の内側に手を入れてピストルを出そうとしたが、至近距離だとナイフの方が早い。腱を断ち切って校門を通り抜け、なんとか滑り込む。
 さあ、単語テストの予習を・・・と思ってカバンを開けると、単語帳が穴だらけ。これで今回も一ケタかも・・。