あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

愛と悪 第三十八章

2020-03-22 06:59:40 | 随筆(小説)
世の悪を、だれよりも悲しまれる御方、エホバ。
今日は夜明け前の、午前4時ぐらいに目が醒めて、イザベル・ユペールという女優について、ずっと考察しておりました。
彼女の魅力が、あまりに素晴らしく、またわたし自身と似ていると感じたので彼女について一つ記事を書きたいなと想って、昨夜に観たブノワ・ジャコ監督の「EVA」のシーンを何度と想い返したりしていました。
それでエヴァが服役中の夫ジョルジュの股間を物凄い慈悲深い表情でさするシーン、あのシーンが物凄く良かったな等と想いながら起きて、胃の調子も良かったからか不思議と心が「るるるるるるるるる」と歌っていたので、心のなかで「るるるるるるるるるるるるる」とずっと歌いながら起き上がってフリースのルームウェアに身を包んでマンションの階段を降りて行き、「るるるるるるるるるるる」とまだ歌いながらポストを開きました。
ポストにはメルカリで買うたストールを留めるための孔雀のブローチと、ピンクのフラミンゴのワッペンが届いているはずでした。
ですがポストを開けるとその二つの封筒の他に、懐かしい人からの御葉書が届いておりました。
部屋に帰って読んだあと、また泣いてしまいました。
それで紅茶を飲んで彼に送った音楽を聴きながら、一時間くらい経ったあとわたしは想いました。
「嗚呼、生きていて良いんだ。」と。
「わたしは、生きていて良いんだ。」と想って、何故か許された気がしたのです。
「(きみもぼくも)生きていて良いんだよ。」っていうメッセージを、歌っている。と、トム・ヨークは若い頃言っていましたが、同じような救いのメッセージを、わたしは彼から受け取ったのです。
あなたがいなければ、わたしを生み出したあなたがいなければ、こんな喜びも知ることができなかった。
わたしはあなたを、愛したい。
わたしのたったひとりの母であるあなたを。
新世界訳聖書を、家で独りで読み進めることをずっと拒んで来ましたが、わたしは今日から少しずつ、この部屋であなたの聖書を、読んで行きたいと想います。
わたしを許容するということと、あなたを許容するということは、同じことであると、わかったのです。
あなたの愚かさもあなたの残酷さも、わたしの愛するあなたであり、あなたの歴史と未来であるのだということを、わたしは許容し、愛したいのです。
わたしはやっぱりエホバの証人となって母(エホバの証人)と結婚し、父と、みちたを産みたい。
そして、約束された悲しみの園を信じて、独りで死ぬつもりです。