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南米料理と音楽の店 ペーニャあまんかい

アルゼンチンから一番遠いペーニャ(南米の音楽酒場)へようこそ

ハビエルのラム酒

2006-06-09 21:44:34 | 南米の食Comidas
ニカラグアの友人、ハビエル君がある人を通じて、ラム酒をプレゼントしてくれました。ラム酒は海の男達の武骨な感じが良いですね。

何かの本で読んだのですが、昔イギリスが三角貿易をしていた時、船上で、有名な提督が亡くなったんだそうです。
普通は海葬をするのですが、彼は特別に本国まで運ぶことになりました。船に沢山積んでいたラム酒入りの樽の中に入れ、彼の遺体を本国まで運んだのですが、現地で提督が入っている樽を開けてみるとラム酒が無くなっていたんだそうです。
実は、彼があまりに立派な提督だったので、船員達はその御利益を賜わうために飲んでしまったようです。ラム酒にまつわるすごい話です。

キューバでしか手に入らない15年物のハバナクラブは洗練されたおいしいラムですが、一般のキューバ人はそんなものは飲みません。
飲んでいるのは、かなり荒っぽい蒸留のラム酒でした。
原酒をそのまま注いでくれるので、最初は強くてゲホゲホしましたが、そのうち、荒さの中にさとうきびの香とほんのりした甘味に気づきます。

ラム酒に手紙が巻き付いていました、

「ニカラグアのアグアルディエンテです。
             僕の兄弟ドン・シルビオとリンダへ」

ハビエル君、これは飲めません。ニカラグアの心のラム酒。
大切にします。


シルビオの記憶を辿るデザート

2006-06-08 04:39:03 | 南米の食Comidas
シルビオのお母さんが作っていたと言う、タピオカ(キャッサバ)が入ったFLAN DE TAPIOCAを作ってみました。

FLAN(フラン)は、スペイン語でプリンの意味。
パーティ等がありますと、私も直径20cmくらいの大きいフランを作りますがタピオカ入りは始めてです。

シルビオの記憶を辿りながら、口頭で大体こんな感じ、と説明している脇でミルクと卵とタピオカをまぜ、挑戦してみました。
火にかける時は、弱火で焦がさないように、クズもちの要領です。

これが本当に美味しいんです。

沖縄のジーマミ豆腐の食感で、味がプリンなんです。
今月のあまんかいのデザートに決まり!!



マテ茶の掟

2006-06-02 03:05:46 | 南米の食Comidas
アルゼンチンのお茶といえばマテ茶。私達も毎日飲んでいます。

以前、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の宣伝のために成田空港に降り立った主演のイライジャ・ウッドがマテ茶と魔法瓶を抱えていたのには、びっくりしました。(なぜ、彼がマテを飲んでいるのかは、今だになぞです。)
マテ壺にボンビージャ(先端に小さな穴が開いた金属製のストロー)を差し込んでお湯を注いで、回し飲みするのが一般的な飲み方です。

シルビオが沖縄に来た20年以上前は、マテ茶などは、どこにも売られていなくて、大変不自由したそうです。
まあ、今でも某健康情報番組で紹介されると、即在庫がなくなってしまうのですがね(笑)
写真に写っているのは、MATE GALLETA(マテ・ガジェッタ)。ガウチョがポケットに入れやすいように、つぶれた形になっています。ガウチョ達のお気に入りです。

マテ茶にはいくつかの掟があります。
1.最初のマテは(ホスト[ポットを持つ人])が飲み干す。
     吐き出すこともあるようですが見たことはありません.
2.一度マテが回ってきたら、何回かは飲む。
                飲みたくなければ最初から断る
3. 「GRACIASグラシアス」は「もう結構です」の意味です。
4.最後までマテを飲み干す。(ズズッと音を出しても良い)
5.マテを注いでいる人(ホスト)にマテ茶を戻す。
6.ボンビージャ(金属製ストロー)は動かさない。
        (ホスト)のみ動かして味を調えることができる。

けんかした後、シルビオは「さあ、マテでも飲もうか」と誘います。
いくら怒っていてもこう言われたら断れませんねぇ。私達を救っているのは、もしかしたらマテのおかげかな?

健康に良いだけではなく、コミュニケーションツールとして、アルゼンチンの人たちに欠かせないマテ。

甘いお菓子などをつまみながら、ほろ苦いマテ茶を回し飲む。マテ茶を注いで、渡し、相手が飲み干す。友達や恋人、夫婦でじっくり話したいときにはとっておきのお茶です。

マテ茶はペーニャあまんかいでもお召し上がりいただけます。
店内ではアルゼンチン産マテ茶、ボンビージャ(金属製ストロー)マテ壺なども販売致しております。
お問い合わせは098-862-6055
e-mail amancay@yahoo.co.jp



パスタの茹で加減

2006-05-29 01:01:11 | 南米の食Comidas
手打ちパスタを作りました。

パスタの茹で加減は美味しいパスタの基本ですが、
乾麺は大体7分~10分、生パスタは2分くらいが食べごろですかね
アルゼンチンはイタリア系移民が多いのでお店で生パスタが良く売られています。
いろいろな種類のものがあって選ぶのが大変なほどです。

キューバに行った時、お世話になっている家の徒歩5分くらいの所に大きなショッピングセンターがあって、1階に気軽に食事できる店がいっぱい並んでいました。その中に円柱形のパックに入っているパスタが売られていました。
パスタの持ち帰りなんて、なかなかないので、どんな味がするんだろうと買って、備え付けのテーブルについて食べてみました。
パスタがうどんの様になった状態のやわらかパスタ、トマト風味。

グルメの方だったら眉をしかめるその代物は、母が、私が子供の頃に作っていたスパゲッティの味にそっくりだったのです。
茹で時間オーバーのトマトケチャップで味付けされた料理はナポリタンと呼ばれ、お誕生日の時や、特別な日の楽しい時間に食べる、私たち腕白姉弟のご馳走だったのです。

「長いこと食べてなかったな、この味。」

たくさんの人が行き交うキューバのショッピングセンターで
茹ですぎパスタを食べながら亡き母を思い出していました。


アロス・コン・レーチェの受難

2006-05-22 23:46:43 | 南米の食Comidas
アロス・コン・レーチェ(Arroz con leche)というデザートがある。

米を牛乳で煮て、砂糖を入れ冷たくして食べるアルゼンチンでとてもポピュラーなデザートです。せっかくシルビオが作ってくれるのに、私は長いこと食べることが出来ませんでした。

「米が甘い」

私の感覚からだいぶ外れた味覚だった。

ある日、南米の友人が訪ねて来たとき、たまたま、ぜんざいを(沖縄のです)食べていたので振舞ったら、まったく食べることが出来ませんでした。

「豆が甘い」

彼らにとっては豆は甘くてはいけないのだ。

人間の味覚はまったく保守的なんですね。

しばらくはモレノ家でも、アロス・コン・レーチェを食べる人は
ただ一人、シルビオだけだったのですが、
朝、前日に冷やしておいた、アロス・コン・レーチェをおいしそうに食べる様につられて食べてみたら、やわらかいタピオカミルクみたいで、それ以来一緒に食べるようになりました。
レーズンを入れたり、シナモンをかけても美味ですよ。

家では他に、チュロス論争、ハンブルゲーサ(ハンバーグ)論争も、勃発中!!