今日も大学のキャンパスへ・・・。
事務所より渡された時間割に基づいて、「旅行学」という授業が行われる
予定の教室に急いで駆けつけました。
が、案の定、先週末と同様のことが起こりました。やはり授業内容、スケ
ジュールが変更となっており、またまた「キャンセル」です。
信頼のおける事務所のスタッフに再確認しても「??」という状況です。
もはやこれ以上、事務所にも任せっぱなしというわけにもいかず、周辺の
教室、クラスに集まってきた学生たちを捉まえては、「これから何の授業
がこの教室で始まるのか、先生は誰?」ということを一つつづ確認しまし
た。
最初の二つばかり(のクラス)は、別の学部(経済、財務、法律、文学等)
の授業でした。学生たちの答えてくれる「授業の内容」は、旅行関連とは
程遠い内容のものもあり、そして聞いたことのない単語(マルクスやら、
マクロ経済やら・・難解な中国語での回答でもあったため、最初は何の学科
?かもわかりませんでした。
しかし、3つ目、4つ目のクラスに入って尋ねたところ、同じ旅行学部関連
のクラスに出くわし、中でも同類のホテル関連~国際飯店管理という授業が
これからあるということで、そのクラスへ飛び込みました。あとは、始まっ
てから、担任の先生へ事情を話し、了解を取り付けるという段取りで臨みま
した。
以上のように、時々、というより度々そのようなケースに直面することがある
ため、こちらの大學での研究生というのは授業の選択に苦労する場合がありま
す。(最初の1年目は、こんなこともほとんどなかったのですが・・・・)。
中国の社会、キャンパスにおいても、何事も果敢にアタックして前に進まない
と、(黙っていると)すべてが取り残されてしまいます。
ところで、今日、ある学生から突然話しかけられ、勿論、日本語ででした。
私の姿を見て判断したのか、日本に関していろいろ話したい、教えてほし
いということでした。
話を聞いてみると、四川省出身の大学院生の1年生ですが、本来は当大学
の本科を4年卒業して、この9月から大学院に入るというのが殆んどです
が、彼は大連の大學を苦労して夜学で4年通い、無事卒業し、先月北京に
入り、当大学に国の奨学生として入学したということです。
所属は日本語学部通訳科。ほぼ毎日、午前中授業を受け、午后は図書館に
て、課題の予習復習の毎日という日課になっているとのことです。
別の大學を夜学で通ったということは、昼間は別の職を持っていたという
ことですが、聞いてみると、なんと観光関係の仕事をずっとしていたとい
うことです。
これから、大学院で再度学び、また、将来性のある別の夢を求めて再び
学院生として学ぶという、そのチャレンジ精神には逞しさというものを
感じました。
現代中国の大きな社会問題として、貧富の差の拡大と超高齢者問題ととも
に、職の持てない大学卒業生や若者の問題が大きくクローズアップされて
います。
しかし、彼のように何事もチャレンジ精神を持って力強く前に向かって
行動を起こすような若者がまだまだ中国社会に存在するということは、こ
れからの中国そのものの未来にも 大きな明かりが見えてくるということ
にも繋がります。
80年代、90年代生まれの、いわゆる80后 90后という、いかにも
ひ弱で、親の過保護のもと育った若者たちが圧倒的に多い中、仕事も、勉
強も、そしてこれからの未来についても熱く語れるような若者がまだまだ
存在するということは本当に力強いものだと、今日、又、改めて感じました。
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