中国内の地方を歩く機会が多くなっていますが、先ずもって感じることは、中国に
おいても地方での急速な経済発展と様々な地区において開発が急ピッチで進んでい
るということです。
最近、北京郊外、周辺の河北省、河南省を訪問することも多く、また、なんといっ
ても、大自然の宝庫、新疆や四川省方面へ出かけ、10日なり2週間なりと滞在す
ることになります。
ここで、感じることは、地方の発展のためには、なにはともあれ道路網の整備と建
設ですが、静かな農村に次から次へとあらわれてくる巨大なコンクリートの柱です
が、遠くから見ても異様にも感じますが、まさに写真のような高架を伴った高速道
路網です。
更に、道路の建設とともに、輸送面では欠かせない鉄道網の建設に着工することに
なりますが、この鉄道建設にあたっては、更に奥地で若い農民工ともいわれる労働
者たちが、日夜過酷な労働条件の中で、建設着工に向けて働いています。
現政権が強力に推し進めようとしている、昨年から始まった新十二五計画の推進に
向けて、地方の繁栄と経済発展に向けた新計画は、唸りを立てて進んでいるようで
す。地方での農民たちの豊かさを求めて、そして沿岸部地区との貧富の格差を縮小
するために必死になって地方での開発を進めようとしています。
しかし、なによりも庶民たちが望むことは、急激すぎる地方での発展よりも、日々
の暮らしが改善され、生活も少しづつ豊かになり、家庭を犠牲にしてまでも大都会
への出稼ぎを余儀なくされていることが解消されることを望んでいるのではないか
と思います。
そのような中で、農村で進む急速な開発の裏で、またまた進みつつある環境面の破
壊や、その周辺にあたえる様々な影響について、私たちも外からではありますが、
地元の人たちの心とともに、末永く注視していく必要があると思っています。
地方で起こりうる今後の様々な摩擦は、まさに今から30年前ころの日本とも同じ
ようです。
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