20日早朝、まだ暗いうちに小屋を出発。農鳥小屋の宿泊客はこの日は7人だったかな・・・。健脚の人たちばかりだった。
ヘッドランプの明かりを頼りに西農鳥への岩の道を登り出す。ペンキの道しるべが頼り。本当に有り難い。
山の斜面を見上げると、頂上近くに小さな灯りが動いていた。先行する人がひとり、ふたりといたようだ。
西農鳥岳からの景色。
この辺りで夜が明けた。
時間を忘れ、静かな空気に浸っていたので、日の出のことすら忘れていた。
西農鳥で岩に腰を下ろしてひと休みし、ふっと見ると朝日が雲海の上に昇って来ていた。
農鳥岳とその向こうに富士山
この岩場の稜線歩き、爽快。
農鳥小屋で知り合った香港から来たというペア。相当な体力の持ち主。
前後しつつも軽くこちらを追い抜いて行くのだった。
農鳥岳山頂を後にし、下って見上げたところ。ゆったりとした山の風景が広がっていた。
大門沢下降点。
ここの少し手前に木製の道しるべがあり、下降点と書いてあったのでそれかと思っていたが、
こちらが本物だった。鐘をひとつ鳴らした。
後で下山した時に、たまたまバス待ち合いで話した人が、下降点で僕が鐘を
ついているのを見ていました、と言っていた。
この後、奈良田まで一気に下った。
大門沢の水の流れと出合う辺り。下り坂をどんどん下る。かなり長い。
暑い。早く樹林帯に入るといいな、と思いつつ・・・。
待望の樹林帯。
気持ちの良い森林浴と言えなくもないのだが、長い下りで汗が出て、
顔しょっぱく、膝疲労し・・・、といった具合だった。
脇を流れる川の水が涼やかで、気持ちの良い沢の道だった。
奈良田へ下山。
北岳から稜線へと降りて来る。北岳山荘が見られる。後方に中白根山、間ノ岳。
北岳山荘を過ぎた辺りで山小屋で作ってもらった弁当を食べた。行動食は適宜。
あまりにも晴れ上がって、あっけらかんと山容が全部視界に入る。
昼頃、農鳥小屋に到着。この頃になるとガスが上がってきていたが、
天気は安定していた。雲から覗いているのは、西農鳥岳。
農鳥小屋から後ろを振り返る。今しがた歩いて来た間ノ岳が見える。気温は上がり暑い。
手前のところに小さな売店があり、山小屋の女性に言って、まずはビールをひと缶飲んだ。
山小屋下の水場まで水を汲みに行った。緑と高山植物の小道を歩く。気持ちの良い道だった。
樹木が傾いているのは、雪の重みのせいかもしれない、と思ったし、また、ネパールの街郊外の
山道を連想したりもした。水は豊富に出ていた。持って来ていたペットボトルに詰め、
また坂道を登ったのは良かったのだが汗をかいてしまい、何のために水場へ行ったのか、
またペットボトルの水をがぶ飲みするのだった。
昼を少しまわった頃、少しだけにわか雨が降った。
広河原小屋から白根御池小屋経由で北岳肩の小屋へ 肩の小屋で宿泊の予定。
フォトは途中の草スベリ
御池小屋から北岳への登り道 草スベリが急な登攀と聞いていて、どんなところかと思っていたのだが、
緑豊かでところどころ木陰もあり気持ちの良い道だった。ただ、天気が良すぎて暑く、半袖、半ズボンの手足が陽に
当たり、痛いくらいだった。日焼け止めもあまり効かなそうなので、急遽、夜の寒さ対策用の長袖とタイツ、まあ股引というやつ、
をリュックから引っ張り出して着た。これで万全。
草スベリ上の分岐
尾根へ出て、甲斐駒ヶ岳
肩の小屋 まだ早い時間だったけれど、ここで一泊した。山時間。
翌朝、19日の早朝 朝日を見る人だちが起きて小屋から出てきていた。
山の朝日は何度見てもやっぱり起きて来て、見る。自分もそう・・・。
涼しいうちに北岳山頂へ向けて出発。肩の小屋を後にして。あとひと登り。
急な岩場を登るのだが、高度が稼げて快適。
いわゆる動物というのは人間以外は見かけなかった。鳥くらい。あとは虫と花。
蜂はうるさいくらい身体の周りを飛び回っていた。
北岳の頂上に到着
頂上から鳳凰三山が眺められた。
北岳山頂を後にし、間ノ岳方向へと降りる。
鳥が北岳と間ノ岳の間をゆうゆうと、それもあっという間に飛んで行っているのを見て、
うらやましく思った。北岳から間ノ岳までの尾根道はなだらかでこれもまた歩いていて楽しかった。
北岳 南からの眺め
間ノ岳を越えて農鳥小屋に泊まる予定。
先週、北岳へ登山に行った。白峰三山を縦走した。
7月下旬2018 北岳肩の小屋と背後に北岳 朝、日の出前 天気良好
日の出前の朝焼け 肩の小屋から こんなに早く起きることは普段は無く、寝ぼけて無口なまま水平線を眺める。
日の出の時間には小屋の宿泊客が何人か小屋の前に出てきて眺めていた。
drawing may2018
drawing may2018
drawing may2018
drawing jun2018
drawing 浜辺の昼寝 jun2018
drawing jul2018
drawing jul2018