港町、基隆(キールン)
九份からローカルバスで夜遅く着いた。
バスを降りるとすぐ港が眺められるボードウォークの上に立つ。案の定、潮の香りがする。
肺一杯に潮気を含んだ空気が入り、気分がスカッとした。大型客船も見える。
何か、オーッと叫びたい気分。
九份からのバスでは地元のふたりの男子高校生と偶然乗り合わせて話をした。彼らは英語が話せるのでいろいろが通じた。
バス停でバスを待つ頃からずっと話しっぱなし。乗るバスを教えてくれたり、
基隆からどうやって台北へ行ったらもっとも良いか教えてくれたりと、
英語が話せるということもあったのか、とにかくよく教えてくれた。
スマホで時間まで調べてくれた。日本が大好きで遊びに行きたいと言っていた。
超高層が建つ新宿の話などを少しした。ぜひ、来ればいい、と思いつつ・・・。
こちらの英語が下手だ、とストレートに言うのでこれには参った。
どうもこの時間になると朝から動き回っていたので疲労していたのか単語の羅列にしかならないのであった。
まあ、それでも充分すぎるほど通じたので良いことにしておこう。
彼らは基隆の手前の街でバスを降りた。また、どこかで・・・・。
気が付いたら船を近くで見たくて、港湾沿いに歩いていた。見上げると巨大だった。なぜか嬉しくなった。
夜遅くなり、人通りはまばら。ときどき、仕事帰りの人などが歩いて通るくらい。
船近くにいた関係者らしき人にどこへ行く船かと訊いたら、沖縄、と答えた。
おー!
言われてみれば近くだし、海の上を簡単に行けるということに訳もなく感動した。
海の水の上をこのまま、ただただ進んで行くだけで違う国へ行かれるのだ。・・・当たり前だけど・・・。
港!
船に近づいていた。
基隆の街の様子。まだ、人も車も動いていた。夜はこれから、という感じ。
かなり疲れていたのでろくすっぽ観なかったけれど後で調べてみると、慶安宮というらしい・・・。
中は観ていない・・・。道路から簡単に撮った。手ブレ・・・。
基隆からは、高速のリムジンバス。チケットを窓口で買わなくてはならなかった。
最終便だったと思う。乗っていれば台北まで、すぐ。
バスの出発時間まであまりなく夜も遅いのに、というか、であるからか、
一息つきたくてコーヒーにチーズケーキ。
基隆の記憶は、このコーヒー&チーズケーキ。あとは港、潮風。
お土産の品など。
絵ハガキ
キーホルダー。珍しいのかなと思ったが、
後でガイドブックを見ると同じもののフォトが小さくではあるが載っていた。
九份で人気の品なのだろう。ま、それを買ったわけだ。
サトウキビから作った酒。
一昨日、友人と吉祥寺のjazz bar funkyで落ち合った。久しぶり。
かかっている音楽はjazzというより、軽音楽のような感じだった。
会って、先日の同期会の話などをする。
その後、夕暮れの涼しくなった時間帯を街歩き・・・、2軒ほど軽く梯子。
夏の何とも言えない心地よい風が吹く時間・・・。
花火大会などの時もそんな感覚になることがある。
人通りの多さとは関係ない意外と静かなその感じ・・・。
ある店のテクスチャー。
眺めているうちに撮りたくなった。特にどうということはないけれど・・・。
自宅近くからの夕陽
手前には田んぼが広がる。
この近くで何日か前に偶然、ホタルを見た。
のんびりした気分の中、定刻の8時を少し過ぎた頃から打ち上げが始まった。
それほど打ち上げ数は多くはない。フォトの方は今回はあまりうまく撮れなかった。
あっという間の20分。
これも、花火なのか?という感じ・・・。
瞬間的にこういう状態もあるのだと思う。
見様によっては、面白くもある。撮るタイミングが合っていないのだろう。
実際は綺麗に上がっていた。
ステージでは音楽の演奏が行われて良い雰囲気だったが、こちらビールを買うのに忙しく・・・。
人気のブースは行列ができていた。
お囃子に合わせて子供が威勢よく踊っている。
駅から20分ほど歩いた時の丹沢の景色。
自宅から眺めるよりやはり、かなり間近に迫った感じ・・・。
夕焼け空で明日は晴れの予想、といったところだが、今これを書いているのはその明日で、予想通り晴れてものすごく暑い。
帰りにインドカレーの店を見つけ、カレーを食べて帰った。
台北から南端の墾丁へ行くのに「高鉄」の新幹線に乗った。台湾は鉄道は新幹線の「高鉄」と通常の「台鉄」がある。台北発で終着駅の高鉄「左営」駅まで乗らずに「台南」で降りた。台湾の西の海岸沿いの街を一つだけでいいから歩いてみたかった。台湾中央に南北に山脈が走っていて、そこの麓や山あいにも観たくなるような街は多くあるけれど今回はパスすることに。南北に長い国だから、台南まで来るとかなり気温が違う。この日は快晴で日差し強く、バテそうなくらいだった。
新幹線のフォトを載せようと思ったけれど意外や撮っていない。慌ただしく撮る間もなく乗ったということだったか・・・。中は少し撮ったけれどどれもあまり良く撮れてはいない。でもまあ載せることに。新幹線自体は日本の少し前のモデルに似ていて特に驚くようなことはなかった。トイレなど連結部にある機能も似ているし、機能的できれいだ。車両と車両の間に弁当、お菓子などのワゴン売りの人が控えているのも日本と同じ。走り出してしばらくすると通路を押しながら売りに来る。飲み物とお菓子を買った。この頃にはすでに我が愛用のガイドブックの紙のカバーが破れ始めていて取り替えたかった。ガイドブックのカバーは手に持って歩いていて、筆談したりメモしたりするときに簡単でとても役に立つ。そのままそこにメモればいい。旅のお供として白い表紙、あるいは取り替え可能な真っ白の紙のカバーがあるととてもいいのではないかと思う。とっさに何かの役に立つことが多い。ガイド片手、カメラ片手でメモ用紙を探してポケットをまさぐるのは結構面倒で、次第にやらなくなり、ちょっとしたその時の有効な情報もそのまま忘れてしまいがちだ。
買った時に書店で付けてくれた普通の茶色い紙のメモ代わりのカバーが破れていた。それで、何かそれに代わる用紙でもないかと思ったのだけれど、ない。新幹線の座席の前の網のポケットに「高鉄」のガイドパンフが入っているのを見つけてしまった。これは好い! その表紙だけをはがし、中身のコンテンツ部はそのまま網に戻し、その表紙の少し厚い紙を使ってガイドブックのカバーとして付けた。これでOK! そんなことを走り出した新幹線の座席でやっていた。大きさを合わせきれいに折り、作業に専念していたが、そのパンフは列車に備え付けのものかもしれないと気付いた。薄い冊子だがキチンとしたつくりではあるのだ。紙質は良く、ブックカバーにはもってこいだった。他の乗客は見飽きてしまっているのか、読んでいる人はほとんどいない。で、ままよ、ありがたく使わせてもらおうと勝手に決めて作業を続け、完成。だから今、僕の部屋の机の目の前に置いてあるその旅で少し汚れたガイドブックには高鉄の宣伝文句やコンビニの広告のロゴの入ったカバーが付いている。旅の中でメモったことも書かれている。旅の宝物。
台北の新幹線の駅
新幹線の中
自分の座席 ガイドブック、帽子、愛用のタブレット
台南へ着いて。駅のキオスク。
TAIPEI 101 エリアへ夜、遊びに行った。
雨が降っていた。
雨が落ちてくる。空にカメラを向け、雨滴から傘でカメラを避けつつ何とか撮った。
さすがに超高層・・・、単独で建つ。ニョキッと目立つ。
展望台へ行くのはやめて、1階あたりの吹き抜けのショッピングスペースを楽しみつつ歩く。
jazz live house の様子が分からないので、そちらへ行ってみることを優先・・・。
街の様子。
「傘もささず~・・・」という欧陽菲菲の歌があるけれど、さすがにこの時は傘をさして歩いた。
しかし、寒くはなく、湿気があって暑いくらい。
これは別の高層ビル。101とは高さが全然違う・・・。
周辺のビル群・・・
催し物があって人々が多い。
内部の吹き抜けの辺り。日本にもよくありそうな空間。見慣れている・・・。
ブランドショップが多く入っていた。
jazz live の BROWN SUGAR へ。
この近くにはclubもいろいろあってそちらへも行ってみたかったのだが、
時間はそんなにはなく身体は一つしかないので、こちら優先・・・
まだ、liveが始まるまで少し時間があった。
確か、土曜日ではあったが、マンデーという名の女性ボーカルが出演していた。
何を飲んだか覚えていない。すぐ忘れる・・・。
台北の、ある、通りで
富岡の港。まるで日本の地名のようだ。もちろん発音は全然違うからしゃべるとそのままでは通じない。
台東の駅からバスで行った。午後遅くなっていて、緑島へ渡ってみたかったのだがその日の帰りの船便がなさそうだというのと、そもそもこの日は悪天候のため船便が欠航になっていた。港まで行って観るだけでもと思ってバスに乗ったのだ。宿は既に旧台東駅近くに取ってあった。
バスの運転手としばらく話した。僕が泊まるホテルへ行く帰りのルートなども教えてくれた。自分のバス会社ではないバスルートも紹介しつつ・・・。
帰りのバスでは細かいコインが手持ちになく、バスを降りるときになって運転手に、さてどうしようと話ていたら、「私が払ってあげます」と言ってくれた婦人がいた。同じバスに乗っていた乗客である。「両替のお金が大きいのしかないのですが」と言うと「あげます」と言った。それで持っている小銭を少し足りないけれど全部渡して、それで料金を支払った。礼を言ってバスを降りたけれど、言葉が何の不自由もなく簡単に通じたことに気付いた。英語でもなく台湾語でもなく日本語だった。その時はバスはもう走り出していた。どういう人だったのだろう・・・。ありがたかった。ガイドブックには、バスでは釣り銭がいらないように小銭の用意、あるいはあらかじめカードを買って、などと書いてあるのだがその通り・・・。
港には1時間あまりいたように思う。島へ渡れないことになったので諦めて急に楽になった気がした。空は相変わらず雲が厚くかかっていたし雨も降っていた。空いてしまった時間でゆっくり港を見て歩いた。船のある風景はとても気に入っている。乗るのはもっと好きだ。乗るときはたいてい潮風のあたる外のデッキにいることが多い。船室に座っているのがもったいない気がする。
港は、ときどき漁師か港に関係のある人などが車で来たりするくらいで静かだった。漁港の屋根のかかったところに食堂があった。腹が減っていることに気付き、何飯か分からないけれどとにかく食べることに。もちろん魚は豊富だ。なんと、刺身があった。安くて量も多い。わさび醤油も使えた。普段、日本人利用者も多いのだろうと思った。客は僕の他にひとり・・・、後は作業をする港関係の人たちがぽつぽつといるくらい。こんな天候の日に来る人はいないのだろう。
先日、沖縄辺りを通過した台風が去り、その後、別の台風が四国に上陸した。その台風が来る前の自宅近くの風景。
久々にガラケーで撮った。ガラケーでも綺麗に撮れるものだなと思う。
ガラケーにカメラ機能が付いていることを忘れていた。
空の感じがいつになく澄んでいた。
ガラケーによるフォト作品を一枚。
ずいぶん前に遊びながら作ったもの・・・。