客が客扱いされない現場

普通、物品やサービスは「購入した時点で(売り上げが発生するので)」「お客」となるものだが、AKB48の現場はおかしなもので、CDを購入したり、公演を見終わったりした瞬間に「客」ではなく「厄介者」扱いにされてしまう、不思議な現場だ。

◎握手会にて

一人が同じCDを10枚も20枚も買っているのは、何の為なのか？ほんの数十秒でも、自分の応援しているメンバーと会話したいからに決まっている。

ところが握手会では、列が長かろうが短かろうが、早いときには４、５秒後には「剥がし」が来る。今回、劇場支配人の戸賀崎さんの姿を時々見掛けたが、戸賀崎さんが握手会場に来ると、本芸やライブパワーのスタッフがムダに張り切ってしまい、剥がしがキツくなるといった状況が見受けられた。彼らは「自分の仕事は『剥がし』」だと思っているのだろうか？ファンとタレントとの交流の場を提供しているという意識は、残念ながら微塵も見受けられない。CDを売り付けて金をもらった瞬間、客は「剥がされ対象」としか見られなくなってしまうのだ。

こんな風にやかると、「握手券には『握手以外の行為は禁止』と書いてある。会話させてやっているだけ、ありがたく思えよ」とまで言われかねない。そんな殺伐とした印象を受けた。


◎終演後のＵＤＸ界隈

出待ちが禁止になってから、妙に得意顔で見回りしているスタッフ。出待ちをしている厄介には、ろくに注意もしなかったのに。どういう基準で「追い払い」を掛けているのかも不明瞭。
タリーズ等の店舗のグラスを持っている人物には「UDXの客」という事で文句は言わないようだが、クルマで公演を見に来て、その都度UDX駐車場に数千円(月額にすると数万円)支払っている友人は、「UDXの客」として見てはもらえないのだろうか？

先週、21時から劇場で販売された「僕の太陽」CDをUDX前で整理していたら、警備員を呼ばれて出禁にされた人もいると聞いた。メンバーにやかったり、大声で騒いだり、一切していない人物が、である。

公演を見終わったり、物品を買ったら、その瞬間に「お前ら、もう用済みだ。さっさと消えやがれ」と言わんばかりの劇場側の対応は、非常に不愉快だ。

自分たちの対応のまずさが引き起こした結果であるにもかかわらず、「追い払い」にのみ執心するスタッフを端で見ていると、滑稽ですらある。