拝金主義が産んだもの

AKB48 が「JCB firstloan+」のキャンペーンイベントに出ることになった、と12/3の12:00に公式ブログで発表された。義務教育の小中学生メンバーもいるグループを、ローン絡みのイベントに使うのもどうなのかと思ったが、現状を見てみると、あながち的外れでもないと思えてくる。

AKB48 の現場は金が掛かる。チケット・B.L.T.・ガチャガチャ・握手会ループ……etc。使おうと思えば「ポ主要員」「並び要員」代も。B.L.T.で希望の写真や、ガチャでの希望の当たりをゲットしようとすれば、それなりの「実弾(カネ)」が飛び交う。需要と供給の関係だ。だが、中にはこんな手段を使う子も……。

「写真と引き替えに、(ヲタと)カラオケに行って『お口でシてあげた』」。ゲットしたものは、推しメンのサイン入りを含むB.L.T.生写真十数枚。もぅ眩暈がするよ。平成生まれのお嬢さんの考えることは、昭和生まれのオッサンにはよくわかりませんｗ。あぁ、飲んだか飲まないか聞くの忘れたなｗ。

推しメンも、こんな「肉弾戦」で自分の写真がやり取りされていると知ったら驚くだろうね。確かにその子は、生写真以外にもそういった手段を使うの「かも」知れないし、たまたまやり取りされた物がAKBのグッズだったと言うだけで、現金やブランド物だったとすれば、世間一般ではこんなケースはいくらでもあるのだろうが。

ごく一部とは思うが、実在するこういった現状を突き付けられた後、公演でその「推しメン」が満面の笑みで「♪ア～イドルなんて……」と歌っているのを見るにつけ、持って行き場の無い虚無感に苛まれてしまうのである。

他にも「置き引きやって出禁」「知人から10万単位で借金して消息不明」等は巷で聞く話。「やっぱり財力なのかな…」なんてJKが落ち込んでいる日記を読んだ日には、可哀想過ぎて凹むまであるよね。札ビラ切ってメンバーたちとの「オイシイ思い」の権利を買って行く人たちの前では、ただ普通に応援している人が貧乏臭く、みすぼらしく見え、まるで「カネを使わないヤツはファンじゃない」「俺は(私は)、メンバーを応援していないんじゃないか」という錯覚に陥って「病んで」しまう。

『ガチャ１週間で１千万近く稼ぐ』と言われる劇場も、個人レベルの交渉にまでは関知しないというスタンスだろうし、そもそも調べようもない。どちらサイドを糾弾する気も、擁護するつもりも無いけれど。(犯罪はダメですよ)

「JCB firstloan+」の加入条件が「年収300万以上」で借りれる金額が「最高300万」ってのも、数字だけ見るとすごいな。「年収分借金出来るのか？」とか勘違いしそう。まあ、年収300万の人のローン枠は300万にはならないだろうけれど。

「JCB firstloan+」カードが作れる人は、最高300万円までローン組んでヲタ活動。カード作れない人は……男子は置き引き、女子はウリで資金づくりですか。そんな現場イヤだなあ。