雨に打たれたオカトラノをでもと思い傘を差し
カメラにレインカバーをし、しゃがみ込むようにして三脚を据えた。
うん? ゴミか?
と思いマクロレンズのピントを合わせると
小さなカマキリが葉っぱの下で雨宿り
前足には水滴を抱いている。
現像しながら一瞬、タムロンマクロレンズフォトコンテストがよぎったが
ちょっとオカトラノが大きすぎやな
適当に理由をつけて没、コンテストに邁進していた
あの貪欲さは、引き潮のようにどこか行ってしまった。
でも生まればかりのカマキリは、可愛く撮れていると自画自賛
ついに、自己満足だけの蟻地獄へ落ちてゆく