牧草が朝露に輝いている。数頭の馬が足元の草を食んでいる。
一頭が怪しい奴めと警戒をしてこちらを見ている。
われ関せずとあさっての方向を見ている馬もいる。
赤牛とは目が合ってしまった、
フェンスにの向こうで挨拶はないのかよと目が言っているみたいなので
かろうじてまだ緑を保っている草を千切って投げ入れた。
ふーんこれだけかよ、と言っているかのように、ゆっくりと草が投げ入れられた方向に動いた。
200万頭近く飼育されている黒毛種に比べ赤毛種は4万頭と圧倒的に少ない。
雰囲気から滲み出ているように性格は温厚。
しかし、彼ともどこかの焼肉屋さんで会う運命かもしれない。