前日まで、唐津か武雄かどちらから廻ろうかと迷っていた。
武雄にある馬場の山桜は、下からあおる様に撮る必要があるため青空のほうがいい。
それに月曜日が花散らしの雨になりそうなので、9日の日曜日は桜見物で人出が多いだろうと思われた。
朝4時前に起きて空を見ると南の空は雲が切れていた。それではと武雄北方目指して高速道路を走った。
しかし、南へ行くにしたがって雲が空を覆い濃霧に景色が霞んでいた。
それでも、円応寺を出て馬場の山桜に着く頃には、雲が切れて青空がのぞいてきた。
菜の花を背景に樹齢120年ともいわれるヤマザクラが、朝日を浴びて大きく枝を伸ばして今年もみごとに咲いていた。
この桜はやはり青い空がよく似合うのだが、一瞬の青空はやがて白い雲に覆われていった。