台風16号は、九州をうかがい九州南部に上陸をした。
鹿児島や宮崎では、記録的な雨が降っている。 また、地震被害の復興がまだ半ばの、熊本に被害がないように願いたい。
秋の実りの真っただ中に、毎年のように台風がやってくる。
かたや台風が来ないことで、海の海面温度が下がらず様々な弊害を引き起こす。
台風がもたらす雨は恵みの雨ともなるが、降りすぎるとこれまた甚大な施設災害を引き起こす。
頭が重くなった稲が倒れないか、農家の方は心配でまんじりともせず夜を過ごさなければならない。
その昔、田舎に住んでいる頃は、台風が来るたびに雨戸を角材で打ち付ける手伝いをさせられた。
蚊帳の中で停電しても闇の中で、枕元に置いた服が着れるように親にきつく言われていた。
赤いヒガンバナが咲く頃は、台風のうねるように吹き付ける風に乗り、真っ暗な夜に激しく叩かれていた半鐘の音を思い出す。
今のように情報が少ないその頃は、ひたすら頭を下げて台風が通過するのを待っていた。
近年は品種改良が進み背が低くなった稲は、台風の一つや二つ乗り越えて美味しい新米となって食卓に登場する。
赤いヒガンバナが咲く頃、9月26日は台風の特異日といわれている。
この時期になると足が速くなった台風が、狙ったように旅行でも楽しむかのように日本列島にやってくる。
棚田一面を飾る赤青黄色は、まるで交通信号のように注意を促している。