9月に入ると朝晩はめっきり涼しくなりすごしやすくなった。
夏の終わりを締めくくるようにせわし気に鳴いていたツクツクボウシも、木々の影が長くなっていくとともに声が小さくなってきた。
ツクツクボウシにかわり耳をすますと、夜の闇のなかから虫の音が聞こえてくる。
博多湾を埋め立ててできた人工島にあるアイランド中央公園で、ヒガンバナを見かけるようになった。
久々に使うカメラのバッテリーを確認し、海ノ中道海浜公園へとハンドを握った。
木立の中にあるヒガンバナの群生地は、赤い絨毯を敷き詰めたように真っ赤だった。
毒々しいまでに赤いヒガンバナは、ちょうど見頃を迎えていた。
なかには色褪せ始めたのも見かけられたので、早めに訪れた方がいいだろう。
今年は花の開花が早いし、咲きほこる見ごろの間も短い。