色づいた紅葉の先に、地蔵たちが並びこちらを見ている。
3000もの地蔵に見つめられると、ちょっとばかり気後れしてしまう。
ここに来たら必ず寄る樹の下の地蔵菩薩達は、この季節らしく色づいた木々の下に鎮座されている。
春や夏と季節や晴れた日、曇った日と光が違えば地蔵たちの雰囲気も変わってくる。
それでも、いつもにっこりと笑ったおられるように思えるのは
ただ単に手を合わせるほうの心を、写し現わしておられるのか。
この季節は、周りの派手な風景とは異なり、ひっそりとし落ちついた雰囲気を醸し出している。
地蔵尊に、「今日は、写真を撮らせてもらってます」と、只手を合わせる。