おうどうもん(Oudoumon People of Hakata)

福岡周辺における祭りや四季の移ろいを・・・・・・

2019  若者は寒中の海を渡りいざ沖津宮へ  《福岡市東区志賀海神社》

2019年01月16日 06時36分03秒 | 日記

 

胴結舞は30分程で終わった。勝馬にある沖津宮までの海を渡る寒みそぎは汐の状態で午後1時と聞いていた。

家まで帰ってまた勝馬に行くの、面倒なので志賀島で時間を潰した。

この日は小潮で満潮が午後1時ぐらいだった。

お昼頃に海を覗くと潮が高いなと思っていたが、暖をとるための焚火にもまだ火がついていない。

待つことしばし始まったのは午後2時過ぎ写真撮るのに待つのは慣れているが、わかっていれば本を持参したのだが。

この日は海が荒れることまなく冬にしては、風もなく暖かったので存分に波の音を楽しむことができた。

 

  歩射祭で射手を務める若者達は、胴結舞が終わると志賀島北端の勝馬にある沖津宮、中津宮に参拝をする。

現在の場所に鎮座する志賀海神社といわれている表津宮は、古来は勝馬の海岸からほど近い丘の上にあったといわれている。

現在でも、表津宮跡としてそれらしき案内が示してある。

  海岸から100m程沖合にある沖津宮目指し、冷たい冬の海を騎馬を組んで進んでいく。

島に渡った若者たちは、海に潜り神にささげるガラ藻といわれる海藻を探す。

リーダーの若者の許可が得られるまで、何度も潜って目的のガラ藻を探す。 

ガラ藻を手に入れると、ひときは大きな岩場でガラ藻を頭上にかざし「まいのうきしの ひめまつや」と唱え三度回る。

この一節は「舞のうの岸の姫松や」と古くより志賀島に伝承されているという。

これは、胴結舞で若者たちが仮宮で行う所作と同じである。

若さゆえなのか青年たちはいたって元気、しか、受け継がれたしきたりはまだ彼らに試練を与える。

  



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