佐賀県武雄市にある御船山楽園は、春のツツジでもおなじみであるが、紅葉の季節にも庭園のモミジが美しい。
なかでも樹齢170年ともいわれる大モミジは、日当たりがいい方向にめいっぱい枝を伸ばし見事に紅葉していた。
大木になるにつれ重力に逆らって枝や葉の隅々まで、水などの養分を送り届けなければない。
そのためにの圧力に耐えうる組織を、自ら創造していかなければ他の木々との競争に勝てない。
一般的には葉が水分を蒸発させることで、導管のなかの水分を押しやり高い枝や葉に送るといわれている。
哺乳類が地上に姿を現すはるか以前、陸に上り根を張り枝を伸ばし4億年もの間、進化を繰り返してきた植物達の世界を
たかだか20年万年程前に、誕生した新人類の我々が計る術もない。
「イチョウの奇跡の2億年史」という本を、図書館の棚で見つけて読んでみた。
日本では寺社仏閣でよく目にするイチョウも、他の植生との熾烈な競争と幾度も絶滅の危機に瀕したことがあったといわれている。
それが今では人の手で、世界的に広がり繁栄をしている。
歩いて移動できないイチョウにとって、待てば海路の日和ありという偶然が命を繋ぐ事となった。
環境の激変にも強く、種子を運んでくれるた恐竜の絶滅にもめげることなく
今日では、街路樹や公園などでもたやすく紅葉したイチョウの木を目にすることができる。
イチョウやモミジ木はどこでそれを考え進化しているのか、根?、幹?、枝?葉?・・・・・・???