フサオマキザルは、南米アマゾン川流域に暮らすオマキザル科のサルである。
南米の類人猿や南米のチンパンジーともいわれる程、道具を使ったりする知能が高いサルであるらしい。
小さな体の割には、その眼光は鋭くモヒカン風にも見える容姿からちょっと強面である。
2匹の猿が仲良くエサを食べているところに、体の大きなサルがやってきてちょっかいを出し始めた。
そのうちの一匹がちょっかいを出すサルに向かって、口笛のような高い声を出して威嚇した。
争いは長くは続かず、マウンティングでもって閉じられた。
それから2匹は何事もなかったかのように、それまで同様にせっせとエサを口に運んでいた。
彼らは池に囲まれた小さな島の中で、365日暮らしている。
知恵がある猿だから、きっと池を飛び越えて森の中で、思いっきり飛び跳ねたいと思っているに違いない。
けっして猿が泳げないわけではない、現に温泉につかる二ホンサルがいる。
2匹の猿は、何食わぬ顔でひそひそと池を渡る秘策を練っているのかもしれない。