あじさい物語

七色の紫陽花のような日々の心模様
       

宮尾登美子さん

2015-01-09 23:24:04 | Weblog
こんばんは。

宮尾登美子さんの訃報を見たときは(携帯のニュースのタイトルで知った)寂しさが胸を占めた。
「宮尾さん、亡くなったのか…」と。
昨年、偶然、伊達市に行ったら、宮尾登美子文学記念館の案内が見えて、とても嬉しく、まるでよばれたようなご縁を感じて、勇んで入っていった。
彼女の朝日新聞掲載の「きのね」は、毎日待ち遠しく、楽しみだった。
初めはとても入りづらく、なんという文章だろううと思っていたが、それがはまっていったのだ。
女性の生き方を考えさせられ、心に残ったのを覚えている。
それから「篤姫」の原作が宮尾登美子さんと知ったときは、非常に嬉しく、これまた楽しみだった。

私の手帳の初めにポストイットのメモを貼っているのだけど、読みたい本として「平家物語の女たち」を書いてある。そこに出てくる女性の名前の漢字が私の名前と同じで、彼女は私の名前と同じ読み方をさせていたから驚いた。
前にもブログに書いたと思うけど、「鶴羽」という名前の女性も出ているらしいけど、北海道の方はご存知だと思うけど、あのドラッグストアの「ツルハ」からの名前だとか…そんなユーモアを持った宮尾さんに親しみをも感じた。

そして、文学館に行ってから読んだ本がこれです。



栞は、文学館で下さったもの。
帰宅して、友人にも差し上げたのだけど、宮尾さんの訃報に接して、その友人S江さんから、メールをいただいた。
その栞を大事に持っていてくださったS江さんにも感動した。

それにしても「寒椿」も「仁淀川」も「生きてゆく力」もそれぞれによかった。
女性の生き方があった「寒椿」
「仁淀川」のうしろに「綾子の生き方いいなあ」とメモしてある。
そして「生きてゆく力」については私の手帳には、人物の特徴を簡単にメモしてある。

私の心惹かれる作家のひとりだった。


あの文学館で見たきれいな薄い青というのか淡い藤色というのかお着物が浮かびます。

「平家物語の女たち」を読んでみたいと思う。


本を書くということは多くの人に感動を与える仕事だなと思う。
宮尾さんは入念な取材と巧みな筆力で多くの方に…特に女性に生きる力をくれたと思う。山荘にこもって一心に書いた宮尾さん、すごい方だなと思う。


心からご冥福を祈ります。

ありがとう。
安らかに…。

あの伊達の文学館は、今、雪の中でしょうか。




コメント
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