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会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

【会津野】退廃する鉄道インフラ企業

2015年09月20日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

今朝もどんよりと曇っています。気温は14℃の会津野です。

シルバーウィークが始まりました。様々な旅人さんが訪れています。

JR只見線が、関東・東北豪雨により寸断されているいま、代行バスが運行されはじめました。この代行バス、夕方の運行は1本だけで、同じ時間に4台のバスが走っています。

残念ながら旅行者がお使いになる時間帯に1本しか走らないということが、すこぶる旅行者に評判がわるいのが現状。そして、地元の高校生たちも、部活や放課後の活動をすると家に帰れない現象が起きています。

災害で線路が遮断されてしまったことは、不可抗力なので仕方ありません。しかし、その後の対応のひどさ、まずさは、熟練社員で現場を指揮を取れる人材が不足してしまったJRという会社の宿命なのでしょうか。このあたりのことは、9月5日付けエントリーで書かせていただきました。

この運営能力を失いつつあるインフラ企業下での暮らし方を、良く考えなければならない時代となったようです。

北海道新幹線の開業が来年3月26日に決まりました。ハードができても、適切な運用ができるのかどうか?

結局は、みんなが知らんぷりして、だんだんと鉄道インフラが世の中から消えていくような流れが見えてきているようです。

今日もすてきな一日を過ごしましょう。

※コメントは、旅人宿会津野Facebookにて承ります。
※ご予約は、旅人宿会津野ホームページにて承ります。


【会津野】映画「くちびるに歌を」を観ました

2015年09月19日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

今朝もどんよりと曇っています。気温は少し高めの17℃の会津野です。

今朝、朝食を食べながら、音楽を勉強している大学生と音楽理論の話をしました。音楽は、理論の上に感性がのっかるとのことで、芸術の中で最も理論的なものとのこと。

2日前から、このブログの写真のアスペクト比を16:9にしてみました。従来のテレビなどで使用していた4:3のアスペクト比の写真をFacebookなどに投稿すると、画面の上下が切れる現象がおきます。これを2:1にするときれいに出るのですが、"感覚的"に横長すぎると感じていました。コレを横長テレビのアスペクト比である16:9として投稿してみると、Facebook上もブログ上もきれいに見えます。写真や画像の理論は勉強したことがありませんが、こういう基礎をしっかりと持つと、その上にのる感性が引き立つのかもしれませんね。

さて、映画「くちびるに歌を」を観ました。中田永一さんの原作「くちびるに歌を」を読んでいたので、ストーリーを知っていたものの、舞台となった長崎県五島列島の風景のきれいさと、きれいな歌声が聴こえる映画は、とても感動的でした。

ます、ストーリーがしっかりしていて、合唱コンクールを目指す中学生たちを指導する"理論"もしっかりしています。その上で、美しい風景などを組み合わせて表現している映画です。

九州の離島を旅した18歳のとき、私はこの風景と出会いました。五島列島を転々と旅をしながら福江島で約1ヶ月のアルバイトを経験。毎日見ていたあの風景を思い出しました。このストーリーは、離島ならではの不自由さや、人間関係の濃さなども、ところどころに散りばめてあり、様々な葛藤のもとで生き抜く中学生を表現するところも優れた作品となっています。

決して悲しい話ではないのに、涙を流しながら映画観賞にひたってしまいました。久しぶりに「感動の涙」を流し、幸せな気分になりました。しっかりと裏付けされている理論と、自分がかつて見た「感動的な風景」と重なりあったのかもしれません。旅は時として、こういう感動をもたらせてくれます。

今日もすてきな一日を過ごしましょう。

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【会津野】社会の節目を考えてみる

2015年09月18日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

秋の空がきれいにひろがっています。16℃の会津野の朝です。

しかし、「女心と秋の空」、ブログを書き始めたら、雲がひろがりはじめ、あッという間に、青空が見えなくなってしまいました。

近頃、社会学に凝っています。社会学でいう20世紀の節目と言えば、1973年頃と1991年頃。

1973年は、オイルショックが起こった年です。太平洋戦争後の産業発展により、物質的な豊かさが向上していた世界に急ブレーキがかかりました。「化石燃料を大量消費することが良いことなのか?」、「産業発展は良いことなのか?」等々、様々な人が様々なことを考え始め、社会が少しづつ変わり始めたのが1973年です。

1991年は、私が就職して社会に出た年なので良く覚えています。バブル景気にわいた日本が、バブル崩壊により急速に経済状況が変化した時です。私は、バブル期最後の超売り手時代の就職組で、この2年後くらいから就職氷河期が始まったほどの変化を実際に経験しました。簡単に解雇できない日本社会の雇用慣習により、まず新卒採用の抑制が始まり、続いて契約期間を決める契約社員や派遣労働へと社会は変わっていきました。「仕事」の環境が激変し、そのもとで育つ子どもたちの教育費を払えなくなる人々が続出。さらに高学歴にもかかわらず社会で活躍できない社会となっていきます。

さて、21世紀の節目はいつでしょうか?

昨日はテレビに釘付けでしたが、それは大きな節目を予兆する出来事だったような気がします。

雇用が二極化し、まるで階級制のような社会になったいま、社会に不安を覚える人々が街角に出て「デモ」という形で行動を起こすようになっています。2011年の原発事故後に起きた「反原発デモ」も、おおきな不安を背景としたもの。オカネを吸い上げ続ける電力会社と、その仕組みを法的に担保する国家への不満が行動に現れたものです。

これを社会変化の節目としたとき、これからの社会はどのようになっていくのでしょうか? 何も変わらないのか? それとも少しづつ階級制が強化されていくのか?

明治維新後のベストセラーとなった福沢諭吉の『学問のすゝめ』は、有名な「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずといえり」という書き出しで始まります。しかし、その本質は、その後の学問の習得により、生きる差がつくというもの。江戸時代の階級社会から自由社会になったときに書かれたこの書が目指すところは、「生まれながらに存在する階級を学問で打破せよ」ということだったでしょう。しかし現実は、「学問をすすめても階級制が存在してしまう」ということになりました。

では、学問をあきらめてしまい、明治維新に匹敵する大改革を目指した方が良いのか? それとも、学問のやり方を変えるべきなのか?

今回の節目も難しそうですね。

今日もすてきな一日を過ごしましょう。

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【会津野】楢葉町 ガンバレ!

2015年09月17日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

小雨の降る16℃の会津野の朝です。

昨日、原発事故で全町避難となった「楢葉町」の町長さんから手紙をいただきました。

楢葉町は、今月5日に避難地域としての指定が完全に解除され、まさに新たな「まちづくり」がスタートしました。

大きな節目にあたり、自治体の町長さんが各支援者に向け正式に感謝の意を現す今回の手紙。一般向けにホームページなどで広報することは出来ても、1対1コミュニケーションである「手紙」で伝えるこの手紙は、すこし違った意味があると感じます。こういう手紙を受け取ると、様々な局面でまた協力が出来ることがあれば、行動していこうという気持ちを掘り起こしてくれます。

元の住民の方が戻ることと、新たな住民が住み始めるまでには、まだ長い時間がかかるでしょうが、新たな「まちづくり」を応援したいと思います。

楢葉町 ガンバレ!

今日もすてきな一日を過ごしましょう。

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【会津野】「だから日本はズレている」を読みました。モノをよく考えない「おじさん」ヤバいゾ!

2015年09月16日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

秋特有の霧の朝です。気温は14℃、この霧が晴れたら素晴らしい天気になるような予感です。

近頃、社会学者の古市憲寿さんの本をいくつか読んでいます。「だから日本はズレている」も、そのひとつです。

この本は、仮名「『おじさん』の罪」という名前で作られていたとのこと。日本の「おじさん」が既得権益にしがみつき、女性や若者をないがしろにしてきたことや、「おじさん」の間違った論理などを冷静に分析しているものです。

東京オリンピックの誘致が決まって以来、観光業界では「おもてなし研修会」と銘打ち、親切・丁寧にお客様をもてなす技術などの研修が行われています。実際に参加してみると、「おじぎの仕方は30度か45度で」だとか、「お客様を見えなくなるまで見送る」というようなことが研修で行われています。

「お・も・て・な・し」というのは、こういう雰囲気を伝えるだけのことなのでしょうか?

この本では、「ホテルやレストランでもそうであるように、最上の『おもてなし』とは、相手の欲求を完全に満たしたうえで、さらにその上を行くサプライズを提供することだ。」とあります。

日本の「おじさん」は、体裁としての「おもてなし」は出来るけれど、本当の「おもてなし」をするためには、相手の欲求を完全に把握しそれを満足するサービスを考え準備し、さらにもうひとつ上のことまで考えておかねばなりません。この「おもてなし研修会」を企画した「おじさん」は、まるで検討違いのことをしてしまっています。

また、こんな文もあります。「日本軍の失敗を組織論的に分析した『失敗の本質』研究の指摘は、驚くほどに今の家電メーカーにも当てはまる。グランドデザインがなくて場当たり的。環境に適応しすぎてガラパゴス化してしまう。現場の気付きが中枢に届かない、学習しない組織。このような組織は短期決戦には向くが、長期戦になればなるほど不利になっていくという。」

まさに、日本の「おじさん的組織」の代表格である家電メーカーは、かつて日本がおかした「インパール作戦」のようなことをしてしまうことがよくあります。

私も「おじさん」の一人ですが、こういう「おじさん的論理」からは離れなくてはなりません。

現場を良く観察し、学習を行い、社会に適合してゆくようによく考える。

これを正しく実行すれば、なんとも楽しい社会です。

今日もすてきな一日を過ごしましょう。

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