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【会津野】40代人口考

2015年09月05日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

空に白い雲が広がる18℃の会津野の朝です。

新聞に、「JR東日本のトラブル頻発」という記事がありました。(9月3日付け日本経済新聞朝刊)

記事を読み進めると、40代社員が全体の1割しかおらず、経験を積み現場で指揮を取る「ミドル層」が欠陥していることが原因のひとつだと、JR東日本は分析しています。会社組織の場合、20代から60代の方しかフツウはいないので、いかに40代が少ないかがわかります。この40代の中堅社員が少ないと、現場でトラブルが起きるというのです。

先日、会津美里町のまちづくりに関する講習会を聴いてきました。

この図は、5年前の国勢調査のときの人口資料です。5年前ですので、「35~39」と「40~45」の2つの世代が、現在の40代人口です。この数を全人口の割合でみてみると、わずか8.8%しかいません。会社組織ではないので、赤ちゃんから老人までのうちの全人口の割合ですが、ミドル層の少なさは、町の活力の低さに比例します。表を見る限り、子どもの人口が低下しえいることが気になるものの、20~30年という長さで、ミドル層が少なくなる気配はありません。むしろ全人口で言えば、老齢人口がピークを迎えるときが来るので40代の割合は増加するだろうと思われます。

ただ、気になることもあります。人口動態は、出生・死亡による増減を示す「自然増」と、転居などによる「社会増」という2つの現象があります。

社会増の数字を5年ごとの国勢調査で比較すると、40代は軒並み30%減という社会減を示しており、40代の他町村への流出が多いことが見えます。これはすべての世代で最も大きい減少割合です。

自治体は、居住する魅力が向上するように、いろいろな対策を打ってきたようですが、残念ながら功を奏していません。

人材を活力の資源と考えた場合、会津美里町の40代人口は存在割合が少なく、希少資源と言えます。一般社会においては、希少資源は需要と供給の関係が供給不足に陥りますので、より希少価値が高くなる傾向があります。

しかし、会津美里町では40代の人々を引き止める魅力に乏しく、実際はかなり流出、そしてどんどん過疎化が進行しています。

事業体としてのJR東日本は、希少となった40代をめぐり、現場でトラブルが頻発する問題点が明らかになりました。そして社長の記者会見によると、希少人材資源を補うために、現場ノウハウをITにより情報として蓄積し今後に活かす方針です。

まちづくり講習会での今後の生き残りをするための方策としては、とにかく外貨(まちの外からの収入)を増やすことしか道は残っていないと、講師の方が説明していらっしゃいました。実情は、40代を中心とした労働者を増やすことはできていないので、自動で動く機械が稼ぎを生み出すような産業を作り上げるということが、処方箋となるのでしょうか。

1987年の国鉄分割民営化から28年の2015年、民営化前に採用を抑制した結果が、いまの状態を招きました。企業経営や自治体経営は、長い将来のことも考えておかないといけないのですね。

今日もすてきな一日を過ごしましょう。

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