忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

沖縄・仲井真知事の面白さ&おかしさ

2013-12-28 | 随想
 どうもこのところ政治がらみの話題に事欠かない。

昨日、沖縄県の仲井真知事が懸案だった辺野古沖の埋め立て申請を許可した。これに
ついて知事は県外移設を主張していたのに公約違反だとして怒りの声をあげている県民
も多い。

だが個人的にはこの知事の今までの言動から見て恐らく許可をするだろうと見ていたので驚きはない。
数日前の新聞記事に許可および不許可の書案作りを関係部署に指示しているとあり、いかにも
政治的決断に逡巡しているような姿勢を見せていたがこれもポーズと見た。果たしてその通り
となった。おそらく多くの人もそう思っていただろうと思う。


沖縄の置かれた微妙な立場は理解できる。観光や農業のほかにこれといった産業はなく
資源もない、基地は困るがさりとて基地がなければ経済が回らない。知事はこれらを
巧みにバランスを取りながら県政をとらねば立ち行かない難しいポストではある。

仲井真知事のおかしさは前述の逡巡のような見え透いたポーズをとる事だ。一度は
辺野古への移転に合意しながら、民主党・鳩山内閣の最低でも県外移転という主張に
乗って県外移転に転換、その後鳩山氏が県外移転先を見出せずに辺野古移設に舵を戻す
と鳩山氏との面談も拒否するといった居丈高な対応を取っている。それが今回は沖縄
振興の交付金といういわゆる"人参"をぶら下げられただけであっさりと認可してしまった。交付金以外の"人参"については米国の了承が必要であり殆ど口先だけの空約束、
実現不可能であることが明白にも拘わらずにである。

鳩山氏の"坊ちゃん政治"に翻弄されたようで気の毒な気もするがそれ以前から風見鳥の
ような姿勢はまるでモグラのように見えておかしかった。モグラは時々地上に顔を出して
周りの空気を読む。だがよくよく考えるとそれは漫画での話でモグラは昼間は地上に出ない。従って例えるとしたらモグラよりプレリードッグか。

プレリードッグは北米大陸のプレリー(大草原)に生息するリス科の小動物である。地下に巣穴を
掘って暮らしており、食事のために巣穴から出る時は見張り役が後ろ足と尻尾で立ち上がって
背伸びし周囲を警戒する。その姿がこの仲井真知事の政治姿勢に重なる。

ただプレリードッグは蛇などの威嚇しても接近してくる相手に対しては攻撃することは
あるが
鳩山内閣の時の対応のように相手を見て弱いとみるとマスコミに同調して攻撃するといったよう
なことはしないようだ。

そういう意味ではプレリードッグとも違う。
観客の受け具合を見ながら右往左往しているピエロのようでもある。


ところで辺野古移転の話は沖縄の人には申し訳ないが現実路線の最良策であり已む無しと思う。
どう考えても沖縄が戦略上最高の地理的位置にあることは疑いない。そして辺野古周辺が国内で
唯一漁業権等の地権者がおらず用地買収が容易であるという。


もともと普天間基地の問題は、米兵の幼女への性的暴行とそれに対して日本側に逮捕権も
裁判権もないといういわば治外法権的な地位協定に県民の怒りが爆発して暴動が起きたことに
発していると記憶している。
その後これを契機に地位協定は見直しされて、証拠が揃って起訴されれば身柄が日本側に
渡されるとともに裁判権も日本側に移る旨改定されたようだ。

だが、数年前に米軍の女性事務官だったと思うが彼女が引き起こしたひき逃げ死亡事件では
被害者の救命処置をせずに逃げたという極めて悪質な事例にも拘わらず日本側は手出しが
できないという信じられないことが起こっている。通勤時にしかも基地外で起した事故だ
というのに公務中の案件は裁判権は米側にあるというのが地位協定である。緊急時なら兎も角、
平常時の普通の通勤時なのである。その後彼女は米側の裁判で執行猶予付きの極めて軽微な判決
だったと聞く。まさに"基地外"でなく"気違い"沙汰であろう。
こんな不条理な地位協定を改定することこそ先決ではないだろうか。


そしてもう一つ話は逸れるが、辺野古周辺の土地を小沢一郎氏が購入していたとかで一時問題になった
ことがあった。その後どうなったのか、マスコミはもう少し詳しく追求し報道して欲しいものだ。

首相の靖国参拝

2013-12-26 | 日記
先ほどから阿部首相が靖国神社参拝している模様を大々的にTV中継している。ヘリまで繰り出して神社に
向かう車列を空中から追うことまでやっている。

民放だけかと思ったらNHKまでも実況で中継している。これまでこと細かく報道する必要があるのだろうか。
まるで中韓の反発が予想され問題だとでも言わんかのようだ。これこそ中韓の「思うツボ」なのが分からない
のだろうか。

クレームをつければ日本のマスコミが書きたててくれる、日本が迎合して言いなりになったところを自国民に見せる、
これがかれらの常套手段である。内政が不安定な彼らにとって相手をなじって一歩でも優位に立っているのを見せ
るのが自分らの立場を守る最も有効な手段なのだ。

だからクレームをつけるのは靖国でなくても何でもいい。兎に角日本から譲歩を勝ち取ることで優越感を満たし
溜飲を下げるだけなのだろう。

ただ、安倍首相の憲法改正や集団的自衛権行使の合憲解釈など、どう考えても国民より国家が優先するといった
姿勢には同調しかねるところがある。

一方でRed Chinaの尖閣列島への度重なる領海侵犯、そして韓国の竹島不法占拠など肚に据えかねてはいる。いわゆる愛国心-国に対する自尊心-は人には負けないつもりだ。

言いたいのはマスコミの姿勢であって、他の案件でもニュースの最後に「今後議論を呼びそうだ」と言って
結ぶことがあるが、何のことはない、自分があたかも世論のような顔をして一人よがりで騒ぎ立てているだけだ。

今回も異常に煽っているとしか思えない。簡単に触れるだけでいいのではないか。


年賀状の作成

2013-12-26 | 日記
 今年も残るところ10日を切った。子供頃の夏休みの宿題と同じで、例年、いよいよ切羽つまらないと
取り掛かれない。でも今年は例の大掃除で弾みがついたようで、ぎりぎりにならずに済ますことが
できた。

毎年頭を悩ますのが図案。文字だけでは余りに淋しいが、かといって全面カラフルなのも好きではない。
はがきの隅のほうにちょっとした彩(いろどり)が欲しい。

数年前までは年賀状印刷を案内する新聞折込チラシを参考にしていたが、今年はさっぱりこのチラシを
見かけない。PCを使って自前で印刷する人が増えたのだろう。

またこのところスマホが普及したせいで、特に若い人の年賀状離れが急激に進んでいるという。
郵便会社は年賀はがきの販売量維持に躍起となり局員やパート職員にまで過剰な販売ノルマを課して
いるが、そうそう売れるモノではなく一部自腹となっていてこれを”自爆”と呼んでいるということを
新聞記事で見かけた。長い間の年末の習慣ではあったがそろそろ曲がり角に差し掛かって
いるのだろう。

自分自身も少々面倒になってきた。とはいえ、来る以上こちらから切るわけにいかないのがこの
年賀状なのである。

一昨年は辰年だったので行ったばかりの京都・建仁寺の雲竜図を拝借、昨年はやはり京都の嵯峨人形で
干支の巳を借用させていただいた。家人がリアルな巳は大の苦手でデフォルムされた人形ならなんとか
いけるということで落ち着いた。

今年はというと、殆ど迷うことなくもう一度嵯峨人形を使わせていただくことにした。そういえば
一昨々年の卯年の時も京都で見た橋本関雪画伯の兎図を借用させていただいた。この4年間京都がらみである。

午の次の干支は未。果たして大好きな京都で今年「未」に出会うだろうか。





収縮期高血圧

2013-12-21 | 日記
先日、家人が右足が痛くて堪らないと言うので外科医院に車で送って行った時のこと、診察が
終わり薬を受け取りに行くと言うので調剤薬局まで付き合うことにした。最近、開業医や個人病院で
この手の、つまり病院と薬局が別経営の形をとるスタイルが多い。聞くところによるとこのスタイルに
すると薬の処方箋作成で診療報酬が稼げるうえに節税にもなるらしい。薬局に行くと病院と同じような
質問をされるがこれもタダではなくしっかり技術料なるものがとられている。調剤薬局の多くは院長の
配偶者か親族の経営という。医者が儲かる一方で、健康保険費を圧迫しているとも聞く。


そのことはさておき、調剤薬局に行くと待合室のベンチに血圧計が常設されており、調剤待ちの
時間つぶしに血圧を測ってみた。

すると、なんと高い方の血圧が180近くもある。以前から低い方が90近くあって、こちらの方で
要観察ということはあったが高い方はせいぜい140程度で問題なかった。

あわてて反対側の腕で測定してみたがほとんど変らない。今は真冬で服が厚い。服の上から測定した
のが悪いのかと思い薬局の人に聞くと服の上からでも測定できるという。


自宅に戻り、長年使っていなかった血圧計を引っ張り出して再チェックしてみた。念のため
片肌脱いで素手のままで測定したのだが、それでもやはり150を超えている。

諸々調べてみると高い方が150超、低い方が90未満は「収縮期高血圧」ということで要注意
らしい。さらに気になるのがこの「収縮期高血圧」は"高齢者"に多く出るとある。
収縮期とは心臓が縮んで血液を送り出した時のこと、逆に膨らんで血液を吸い込んだ時のことは
拡張期ということのようだ。血管の方からみると逆になるのでややこしい。血液が送り出されて血圧が
上昇した時は血管が膨らんでいるはず。年齢とともに下の方が下がる一方で、動脈硬化により上の方が
上がるという。

"高齢者"、いやな言葉だ。いつまでも若いと思っていたが、それは気持ちだけで体の方は確実に加齢が
進んでいるようだ。下の方は下がっていない。まだ心臓自身は弱っていないようだ。だが動脈硬化は
困る。

そういえば塩分や食材等、食事には気を配っているものの、最近殆ど歩いていない。携帯付属の歩数計
で毎日見ているがせいぜい一日3000歩程度だ。10000歩が必要だという。
気にはなっていたがやはりこういう形で出る。できるだけ有酸素運動に努めることにしたいと思った
次第である。


畳の間のフローリングに挑戦

2013-12-16 | 日記
義母がゴミ屋敷化させた”汚し部屋”の片付け作業は、その膨大なゴミの量に圧倒され途中
心が折れそうになりながらも延べ40日も掛けてほぼ一通り終わった。

だが、ゴミを撤去した後の”汚し部屋”は長年換気を行っていないので痛みが酷い。
3部屋のうち、特に和室二間は畳が完全に使い物にならない状態になっていた。

黴は勿論のこと、鼠による被害(糞尿、齧り痕など)、上に置いた家具などによる窪み跡
(なかにはキャスター付きの家具を直置きしたためキャスターが畳に喰い込んでいるところ
もあった)等々である。

和室は落ち着いて良いが費用対効果を考えて二間とも洋室に変えることにした。洋間なら
DIYでできそうだ。だが一間は雨漏りを長年放置したままにしていたため床が一部朽ちて
おりDIYでは無理と判断して専門業者に改造を依頼した。

残りの一間は床はしっかりしている。床板を留めた釘の頭が錆びずに金属光沢を残している
ものもありフローリングだけならDIYでやれそうな気がしてやってみることにした。


まずは畳の処理。これをやらないことには部屋のかび臭さが抜けない。市の可燃物処理場に
自分で持ち込めば50kgまでは無料で処理してくれるという。畳1枚は30kg。1.5畳で45kg。畳6枚なら4回に分けて運び込めばタダで処理できる。軽トラを借りる
手もあるが畳を裁断すれば乗用車のトランクに乗る。畳を裁断するのも、4回に分けて運び込む
のも面倒ではあるがケチ精神が先にたつ。畳床はもともと藁なのでカッターナイフで切れる
だろう、畳中央部を架台に乗せると両側が自重で下がるので中央にカッターを当てると切り口が
次第に割れて開いてゆき切りやすくなるだろうと読んでいた。

だが思いのほか手こずっってしまった。カッターナイフの刃の切れがすぐに鈍くなる。多分
藁にはシリカのような無機成分が含まれているのだろう。そういえば昔、裁ちバサミで紙を切る
と切れ味が鈍るのでやってはいけないと聞かされたことがあった。

結局、5枚の一畳を3分割、2枚の半畳を2分割、合計12カットするのに2時間を要し、
カッターナイフの刃は2回取り替えた。

だが、可燃物処理場で係員から聞いた話によると電動鋸で比較的簡単に切れるらしい。
電動鋸は
持っているのに残念なことをしたと思ったが”後の祭り”である。そこまで思いが至らなかった。

ともあれ、手間は掛かったが畳の処理は無事終った。先の業者の見積りによれば畳の処理は
畳一枚につき2500円。畳6枚なので15,000円が浮いたことになる。因みに4回往復
しても通算10km程度なのでガソリン代は僅かということになる。

次は資材選び。
通常、フローリングは根太という角材を30cm間隔で渡し、その上に捨て板と呼ばれる合板を
敷いてその上にフローリング材を張っていくという手順らしい。

だがここで根太の太さに問題がでた。フローリング材と捨て板の厚みはそれぞれ12mmで
合計24mm。元の畳の厚み55mmに合せるには角材の太さは30mmが必要だ。だが
ホームセンターを数店廻ってみても25と45mmのものしかない。

畳床の敷板を外すことも考えたが、しっかりしていて外すのはかなり手間が掛かりそうである。
また敷板の下にはガラスウールの断熱材が入っている。これを利用する手はない。そこで45mmの
根太に直接12mmのフローリング材を張ることにした。これなら合計57mm。捨て板が
ない分フローリング材に負荷が直接かかるので根太の間隔を300mmから200mmにする
ことで補強することにした。

次の問題はフローリング材の枚数である。フローリング材は四方がオス・メスの入れ子
になって
いて左右上下の組み合わせがある。おまけに部屋は中央の一畳分が掘り炬燵、隅の半畳分が棚間
になっているという畳6枚の変形部屋。フローリング材は1枚でも入手できるが通常6枚、つまり
2畳分(一坪)がセットで販売されていて割安となっている。面積的にいえば3セットで済むはず
だが簡単な設計図を書いて確認してみると合計で23枚、つまり4セットの8畳分必要であること
がわかった。部屋が長方形でない変形の場合はその分余分に必要ということになる。

次に資材を購入して工事に入ってみると今度も中央の掘り炬燵がネックになる。まず根太が均等に
渡せない。そこで改めて根太を追加することにしてホームセンターに車を走らせた。そして
フローリングを張る段になっても掘り炬燵がやはり障害となった。片端から埋めていくと掘り炬燵の
部分の一枚は僅かに50mmしか空かないことになる。図面上はOKでもこれでは入れ子の出っ張りが
邪魔になりとても入らない。これは端から入れ子を嵌め込んでいく段階で気付いた。やはりやって
みないとわからないものだ。そこで最初の端の板を模様に合せて1/4巾でカットすることにした。
長さ1.8mの板を縦に切っていくのは電動鋸でもかなりしんどいがやはり手を抜いてはいけないようだ。

そして次に気付かされたのは間口の微妙な歪形である。長手方向に約4.5mあるが中央部分が
5mmほど外に出て膨らんでいるいるようだ。わずか5mmではあるが板の間ではこの隙間が目立つ。
この微調整も必要だった。また角も直角ではなくわずかに開いている。畳の場合圧縮が効くので、
ある程度のずれなら収まるのだろう。

またフロア用釘打ちにも苦労した。フロア材一段ずつに根太に木工用ボンドを塗ってフローリング材
嵌めこんだ後隅をフロア用の釘を打って留めて行くのだが、始めのうち、この釘が打ち終える最後の
段階で頭が曲がってしまうことが数回あった。この段階で曲がってしまうとので釘抜きは使えず
お手上げ状態になる。無理に抜こうとするとフローリング材を傷める虞があるからだが釘にらせん状の
ミゾが切ってあって抜けにくい構造になっているため少々のことでは抜けない構想になっていて
始末が悪い。抜けないので曲がったまま打ち込んで次の板がひっかかる出っ張った部分をヤスリで
落とすことにした。これも結構時間を食う結果となった。

どうも釘を打つ前にドリルで開けた下穴の穴径と深さに問題があるようだ。2.1mm径x38mm長の釘に対してドリルは1.5mmx30mm。ということでドリルを1.8mmの
太さで深さ40mmとすることにした。以降、釘の頭が曲がることはなくなった。

 ともあれ昨日やっとの思いで張替えが済んだ。当初、3,4日あれば張替えが済むだろうと
読んでいたが結局10日余りもかかってしまった。業者にやってもらった別の部屋を見てあまり
腕がいい方ではないなと思っていたが、やはりそう簡単ではないことが自分でやってみて
初めて気付かされた。



もう二度とやる機会はないだろうが、次ぎにやるとしたらもう少しうまく、そして手早くやれそうな気はする。

知事は良い商売?? (山口県知事の場合)

2013-12-12 | 随想
 山口県知事の山本繁太郎氏。昨年8月に知事就任したものの病気療養との理由で1ケ月も着任が遅れた。
そうこうして着任したものの、頭の髪は全て抜け落ちて海ボウズ状態となっており、インタビューや
県議会での答弁も声がかすれて明らかに健康状態に問題がありそうに見えた。

すると今回先々月末から1ケ月間の予定で入院してしまい、予定の1ケ月を過ぎた現在もまだ入院を
続けている。おまけに県の幹部にすら、退院予定もそして入院先、病名すらも知らされていない
と聞く。相当に重篤であるということは想像がつく。

報道によると知事選の運動中も入院していて選挙運動は殆どやっていないと言う。健康問題は自分
でもわかっていたはずである。就任以来15ケ月で2ケ月以上の病気休養。

それでも知事不在のまま県政は無事稼動している。知事はいらないのではないかとさえ思わせる。


例によって公務員にも冬のボーナスが支給された。そしてこの無様な山本繁太郎にも
200数十万円のボーナスが・・・。一般の民間企業ならとっくの昔に休職、2度目の
入院で
退職扱いになる
はずである。家族を含め厚顔さにほとほと呆れる。

東の京/西の京の知事問題

2013-12-01 | 随想
 "東の京"は言わずもがなの東京、そしてもう一方の"西の京"は山口市。
山口市は戦国時代の有力守護大名である大内氏の本拠とした所であり、大内氏が京都
を手本に街づくりを行ったことから現在も堅小路、今小路などの京風の地名が残ってい
て、観光パンフレット等には小京都、あるいは西の京と謳われている。

今、奇しくもその東京都と山口県で知事の不祥事が起こっている。
東京都は猪瀬知事の徳州会グループからの献金問題。借金だったとして借用書を公開す
るなど何とかして言いかわそうとしているが余りに見苦しい。
マスコミは捺印や印紙がないとして借用書の真偽を追求しているが、これは枝葉末節で
あって借用書の有る無しにかかわらず両者の間に何らかの癒着があることは明白であ
る。

確か、猪瀬氏は道路公団民営化推進委員会の委員時代には、官僚と道路族議員との癒着
や利権がらみの体質を舌鋒するどく指弾していたはず。官官と官民との違いはあるが、今や自分が指弾していた最低の政治家に成り果ててしまっている。人間は"甘い汁"に
弱いという典型的な例だろう。

ただ、東京都は首都とはいえ地方自治体の一つである。「東京は東京だけでやってくれ」
と言いたい。


方や山口県は山本繁太郎知事。


先々月(10月)末から入院しており先月末から始まった県議会本会議にも出席できな
い状況となっている。当初疲労のため1ケ月入院ということだったが、1ケ月経った
現在も退院の目処がたたないばかりか病名すら県幹部も知らされていないという。

この知事、衆議院選で2度も落選したが昨年7月末の知事選で見事当選。しかし知事就
任開始から1ケ月もの間入院し今回の入院は2度目。しかも選挙中にも倒れて入院して
おり選挙活動もできなかったという。

多くの関係者にこれほど多大な迷惑を掛けているのに知事辞任の気配はない。誠に無責
任な人物である。

もともと上関原発問題にしろ、岩国の米軍問題(海兵隊移転、オスプレイ)にしろ
国の施策に従うとして知事としてのビジョンを全く示していないし、今夏の県央、県北に
於ける集中豪雨災害にしても国に復興支援の陳情をするばかりで県の姿勢は全く見え
ない。

知事就任時の施政方針そのものが前任者(二井関成氏)の施政の踏襲ということだった
が、ニ井氏も全く政治家としてのビジョンのない人だった。県政は県の運営をすること
で政治とは異なると発言したことを鮮明に記憶している。つまり国から言われたことを
そのまま上意下達で県政に移し変えるということである。

数十年後には県の人口が100万人を切ってしまうという統計データが出ているのに
こんなビジョンのない、そして知事になることだけが目標としか思えない人に知事を
続けられてはかなわない。

巷では建設省官僚時代に"ノーパンしゃぶしゃぶ"接待を受けたことで有名でもある。
外見を云々するのはタブーであることは重々承知しているものの、異性人の感触が
して生理的に嫌いなタイプである。衆院選に2度も落選したというのはそんな何とは
ないいやらしさが感じられてのことではないかと思う。

こんな人物が知事に当選するとは、相手候補が悪かったこともあるが、推薦した県自
民党も、そして投票した県民も民意が低いと言わざるを得ない。


片付け・整理のできない人 (part4 ADHDの悪癖)

2013-12-01 | 日記
義母がゴミ屋敷化させた3部屋の片付け作業も最終段階となった。今回は最後となる
7畳半の広さの畳の間である。

この部屋は隅の半畳が棚間になっているので実質7畳間であるが、中央に1畳分の細長い
掘り炬燵が切ってあり、少なくとも8人は一度に炬燵に集い食事ができる設計になって
いる。

炬燵の周囲は畳の短辺の長さ分、つまり90cmは空いている。人が炬燵に入っていても
後ろを楽に行き来できる。炬燵分を除くと床は6畳、つまり20m2の広さとなる。

ところが、なんとここのスペースにカラーボックス15ケと透明ガラスのテーブル
1脚(広さ50x90cm)、サイドボード1棹(高さ約1m、50x110cm)
小さ目の水屋1棹、コンセント付のキッチンデスクまでもが並べてあり、炬燵の周囲
は40cmほどのスペースしか空いていなかった。まさにこれでもかと言った具合で
ある。そしてこの炬燵周りのわずかなスペースも、炬燵の周囲の4辺の2辺が4段積
衣装ケース、ダンボール箱の山積み、衣類で埋まっていた。そして残りの1辺には
ガラステーブルが置かれているので、周回できるはずの炬燵の周りは完全に行き止ま
りになっているばかりでなく、炬燵に座れるのは1辺だけになってしまっていたので
ある。


15個ものカラーボックスの中はこまた"これでもか”といったようにありとあらゆる
モノがぎっしりと詰め込まれていた。そしてなんと掘り炬燵の中までもがゴミの山だ
った。

結局3つのゴミ部屋から出たゴミの量はというと、記録を取った訳ではないので正確
ではないが、
・燃えるゴミとして廃棄したもの・・・家庭ゴミのゴミ袋に160袋(20袋x8回)
・風呂釜で焼却燃やした紙類  ・・・  〃       80袋(2袋x40日)
・アサヒグラフなどの週刊、月刊の雑誌・・・510kg(車で2回廃棄、これはトラックスケールにて計量)
・壜、ガラス・・・指定ゴミ袋に10袋
・プラスチック・・・ 〃   20袋
・罐、金属類・・・  〃    5袋
・陶器類・・・    〃    9袋

雑誌類を除き、全て市のゴミ収集に出して処理して頂いた。ゴミ袋の代金は別として
かかった費用は0。経験者の話によると清掃業者に委託したら仕分けの作業量を含め
数百万円掛かったと言う。むべなるかなである。

ただし、40日間の労働は無報酬。張本人からは感謝の言葉さえない。それどころか
恨み節の数々。
まあ家人のフラストレーションが解消するとともにアレルギー症状が快方に向った
として良しとしたい。なにしろ大の綺麗好き、ネズ公などの動物嫌いなのだから、
強行してよかったと思う。

しかし、ゴミを片付けた後の部屋は畳がすっかりダメになっていた。掃除はしない、
締めっきりで風を通さない、ネズ公の天下となった畳は、汁を溢したままのところが
腐っており、ネズ公に齧られところが数箇所、そしてキャスター付き家具を直に置い
たものだからキャスターの喰い込み痕がくっきりと残ってしまっている。

よくぞここまで放って置けるものだと驚愕する。まさに人間業ではないとも言える。

片付けていて気付いたことは、やはり尋常ではないということ。
自分も結構ずぼらな性格なので面倒な時は机や部屋が散らかることがあるが、それ
には限界というものがあって、散らかり過ぎたと思うと整理をする。ところが
ゴミ屋敷化させてしまう人はこの限界がないようだ。

モノにこだわるのも特徴のようである。整理が付けられない上に捨てない、捨てら
れないので始末が悪い。

ガラスの空き瓶、タッパウエアの容器が何十個とあったし、何に使うのか弁当ガラや
イチゴのパックまでもがレジ袋に何袋もとってあった。

そして隠す。カラーボックスは雑多なモノを詰め込んだあと布切れで前部を覆ってし
まうので中味が見えない。

片付けられない理由を他人のせいにする。
掃除道具がなかったからとか○○が邪魔だったからといった具合に。

衝動買いをする。
モノを入手する時に適当な理由をつけて自分に納得させる。
自制が効かない。
洗剤、石鹸、トイレットペーパー、ラップ、ゴミ袋などの日用品が散在して多量に
保管されている。

飽きやすい。
これまで宗教、バードウォッチ、陶芸、日本画、オモト、エビネ、山野草などと
多数手を付けてきたが、日本画を除きいずれも途中で頓挫。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ひと通りの片付け作業は終ったものの、もう一度整理が必要である。
それとダメになった部屋の修復。今年も残り1ケ月となったが今年中に
終らせたいものである。

身内の話しで決して他言する内容ではないが、余りに常軌を逸した汚さに
つい愚痴ってしまった。