忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
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富山での思い出 積雪の巻

2021-02-18 | 雑感

 昨日、今日と雪が続いた。

今冬一番の積雪である。ここ山陽ではめったに積もることはない。

昨日は朝日が差して一旦融けた松の雪が、日中に降り続けた雪で瞬く間にまた白くなってしまった。

雪で思い出すのは・・・約20年前に5年間過ごした富山でのこと。

最初の冬、雪が珍しい当方にとって雪が降り出すとなぜか心が浮き立つ気がしたが、富山人はうんざりしていた。

雪国富山では雪は 珍しいことではなく、邪魔でしかない。むしろ悪魔のような存在。

富山の雪は水分が多く、融け始めると始末が悪い。

歩道と車道側の間に除雪した雪がうずたかく積まれて土手になるので双方とも排水が悪く、歩道は水浸し。至るところに水溜まりができる。

車道も水捌けが悪く車が通る度に跳ね水。容赦なく歩道に跳ねてくる。

従って雨が降ってなくても傘が欠かせない。加えて車道の中央には融雪ノズルが埋め込んであって絶えず地下水が散水されているので余計始末が悪い。

※北陸には「弁当忘れても傘忘れるな」という諺がある。冬は天候不順で晴れていても急変することが多い。

雪の降りかたも全く違う。シャワーのような雪が音もなく、そして間断なく降る。「こういう降りかたの雪が積もる雪」とは現地の人の談。

豪雪地帯と呼ばれている富山でも、温暖化の影響で積雪量は少なくなったと言っていた。富山にいた5年の間は多いときでも50~70cmだったが、同年輩の人の話では小学生の頃(1960年代か)には2階から家の出入りをしていたという。

また工場の雪降ろし、構内道路の除雪を従業員総出で行っていたとも言っていた。今のようなショベルカーといった重機がない時代の話でもある。