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忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

割り箸と爪楊枝で作った”ピタゴラスィッチ”

2018-07-30 | 手芸

 盆休みを前倒しして長男一家が帰省してきた。孫息子は小1と幼稚園年少組の二人。
いずれも年齢的に可愛い盛りである。

小1のお兄ちゃんの方が数年前にNHK教育でやっていた”ピタゴラスィッチ”にはまっていた。
ピタゴラスィッチとはビー球を次々と転がしていってゴールに入れるやつ。
手の込んだものではドミノ倒しを間に挟んだものなどもあるが、一番シンプルなもの──とは
いってもカーブあり、ジグザグあり、サイクロンもある。

材料は割り箸と爪楊枝。いずれも100均にて購入。割り箸は50膳入り、爪楊枝は500本入りx2個セットつまり1000本も入っている。(爪楊枝は20本程度なのでこれほどは要らない。以前
買い置きしていたものを使用。爪楊枝は木工をやるときに多目的に使えてなかなか重宝に使って
いる)

出来上がったのがこれ。
ビー球をスタート(写真右上端)と リレー地点(同左下のやぐら最上部)にセットしてスタート。

 

やぐら部詳細

スタートで使ったビー球はやぐらの下まで転がり落ちて次のビー球にリレー。

ビー球は半切りにしたPETボトルの淵を回りながら落ちて最終的にゴール(ビニールテープ)
に落ちる仕組み。

で、肝心の孫たちの反応はというと・・・・・・・・・・・・・

最初のうちはコースをはずれたりしたので何度かチャレンジしていたが、コース外れを直して
いくうちにほぼ失敗がなくなると興味が薄れてしまった。
コースが変えられるようにするとか、なにかバリエーションが効くようにしないと飽きて
しまうようだ。 

ジジ馬鹿のジジにとって新たなチャレンジが待っている。




クォーツ時計の分解修理

2018-07-17 | 趣味

 このところ猛暑日が続く。2階は屋根からの伝熱があるのでことのほか暑い。
そんな寝苦しい熱帯夜のさなか、寝室のエアコンを使い始めたところ冷房がほとんど効かない。
おかしいなと思って、風の吹き出し口に手をかざしてみると風がほとんど冷たくない。

おそらく充填されているフロンガスが抜けているのだろう。慌てて保証書を探し見てみると
保障期間は5年間とある。そして購入したのは5年前の前日。

あやや、遅かった、一日違いでアウト………………???

と思ったが、たしか設置したのは次の日だったはず。 

で、購入した量販店に確認すると、保証の範囲内で点検、補修してもらえることとなった。
ぎりぎりセーフ。危ないところだった。 

だが、肝腎のサービスは1週間後という。

暑い、とにかく暑い。そこで昔長男が使っていた部屋に一時的に避難することにした。

だがまたここで問題が…………

壁掛け時計が止まっているので電池を入れ替えてみたもののまったく動かない。

そこで分解大好きジジイの血が騒ぐ。すぐ分解点検してみたくなるのである。

クォーツ時計なので構造は極めてシンプルである。しかも安物。

表の透明カバーを外して、短針(時)、長針(分)、秒針を外す。
裏にしてユニットを外す。 

 
ユニットを裏返す 

ユニットのカバーを開ける。(3箇所のラッチで閉めてある)
水晶発振器(円筒状のもの)、電磁コイル、回転子、ギア類が見える。
ギアの一番下にある回転子が1秒ごとに半回転してその回転が次々とギアに伝わっていく。
 

一層目のギアを取り外す。
短針、長針を動かすギアが現れる。(たぶん白が短針、橙が長針用)
 

コイル、水晶発振器の駆動ユニットを取り外す。
すると電力供給の端子が2本が現れる(上が-、下が+側)。
 

コイルと発振子の駆動ユニットを裏返して接触端子をテスターで抵抗をチェックするとコイルは
断線してはいない。
が、よくみると接触部(-部)に胴の錆である緑青が吹いていた。
そこでその緑青を除去したら接触部が完全に腐食し穴が開いていた。
ハンダで肉盛をしてみたがうまくいかないので真鍮板をハンダ付けして補修した(写真)。
 

あとは分解した手順の逆の手順で復旧。うまくいった。

考えてみたらこのユニットは100円ショップで手に入るしろもの。無駄な作業にも思えるが
原因探査、そして修理と、「分解大好きジジイ」を虜にしてくれる。

 


倉敷真備地区の水害について想う

2018-07-09 | 歳時

 北部九州から関東、美濃にかけて広範囲に土砂崩れや河川の氾濫が発生し
100名を超える死者・行方不明者が出た。これほど広範囲に甚大な被害が出た
事例は記憶がない。

なかでも広島県内の死者・行方不明者は飛びぬけて多いが、きょうの朝日新聞の
報道写真の一枚に眼が釘付けになった。
倉敷市真備地区の冠水現場である。道路標識の下まで水が来ている。

標識には行き先に総社、井原の地名が見える。
昔福山に3年ほどいたことがあり、総社の備中国分寺の五重塔へ季節ごとに通った
ので井原~総社の国道486号線は何度となくドライブした。

特に真備地区は、吉備真備(きびのまきび)の出身地ということで強く記憶に残っている。
そして吉備地区は市町村合併前は吉備郡真備町であった。(蛇足だが町名の読みは
「まきび」ではなく「まび」)
それがこの有様である。

 

水が標識の下まで来ているということは深さがなんと5mはある。
ストリートビューで平常時のものを見てみると次のとおり。 いかに大量の水が溢れたのかわかる。想像をはるかに超越している。

これも蛇足だが、道路の向こうに見える高架は福山市神辺(かんなべ)と総社を結ぶ井原
鉄道。ほとんど田園地区の中を通る路線(つまり土地はふんだんにある)なのになぜか
ほぼ全線が高架になっている不思議な鉄道である。 

一説には、亀井静香(広島選出)と橋本龍太郎(岡山選出)の利権がらみの路線だともいわれる。 今回の災害では高架であるが故に水没をまぬがれ避難場所に使われたともいう。

また沿線には「ぎんぎんぎらぎら夕日がしずむ」で始まる動揺「夕日」の作詞者の出身地、また
「中国地方の子守唄」の発祥地や北条早雲の出生地などがある。振り返ると思い出深いところ
である。

水が完全に引くのにはまだまだ時間がかかるだろうし、2階まで浸水した家屋を復旧するには
なおいっそうの時間がかかるだろう。 早急な復旧を願うばかりである。